【賢くて天真爛漫な愛されキャラ、大型家庭犬の代表的犬種ゴールデン・レトリーバー】

ゴールデン・レトリーバーの基本情報(性格・しつけ・病気など)

 
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ゴールデン・レトリーバー
[英記]:Golden Retriever

    ◇基本データ
  • ・サイズ: 大型犬
  • ・体高:55cm~62cm
  • ・体重:27kg~35kg

  • ◇起源・歴史・沿革・系統:
  • ゴールデン・レトリーバー(ゴールデン・レトリバー)は、その起源・成立としては諸説あり、実ははっきりとしたことはわかっていません。

    有力な1説では、19世紀後半にスコットランドのトゥイードマス卿により、 イエロー・レトリーバーとトゥイード・ウォーター・スパニエル、アイリッシュ・セター、 ブラッドハウンドを掛け合わせて改良されていき誕生したと言われています。
    また、他には、19世紀中旬に、ロシアのサーカス団がイングランドで公演した際に、 たまたま見に来ていたスコットランドのある貴族がサーカス団の持っていた犬を買い、 セッターと混血してゴールデン・レトリーバーが誕生したとも言われています。

    ゴールデン・レトリバーは、他のレトリバー系の犬種と同様に、狩猟犬の役割で飼われていました。
    特に、鳥猟の際の獲物回収役としてが代表的なものになり、水中での回収も行なっていたため泳ぎも得意としています。

    1903年にはイギリス・ケネルクラブにより一つの犬種として認定されました。当時は「ゴールデン・レトリーバーまたはイエロー・レトリーバー」と呼ばれていましたが、1920年にケネル・クラブにより犬種名をゴールデン・レトリーバーの名称とされました。
    また、この犬種がこの頃にアメリカにも渡り始め、徐々にアメリカでも広く飼われるようになっていきました。
    アメリカでも一つの犬種として認定されており、現在ではイギリスタイプ、アメリカタイプの系統が存在しています。

    イギリスタイプは、本来の成り立ちを継続し狩猟犬としての改良が行われています。
    一方、アメリカタイプのほうはコンパニオンドッグとしての役割がメインになることから、人との生活に重要な要素である人懐こさや訓練性(学習能力)に重点が置かれて改良されていきました。

    日本国内へは、ゴールデン・レトリーバーは1970年代ごろに登場し始め、緩やかに人気が出始め、家庭犬としても徐々に見られるようになっていきました。
    また、賢さや人と生活する上での順応性など、数々の高い資質が評価され、ゴールデン・レトリーバーは盲導犬や麻薬犬として活躍する犬としても有名な犬種となっています。


    ◇こんなスタイルで犬を飼いたい方・こんな状況の方との相性Good!!
    ・人懐っこくて陽気・天真爛漫な性格に魅力を感じる
    ・しつけはきちんとできる。甘やかしすぎない。
    ・毎日の運動は散歩・遊びをきちんと付き合ってあげれる
    ・大型犬が自由に動き回れるような広い飼育スペースを用意できる
ゴールデン・レトリーバーのメイン写真 ゴールデン・レトリーバーの特徴評価グラフ

しつけのしやすさ

ゴールデン・レトリーバーは元々は狩猟犬で活躍していた特性もあり、非常に賢い犬種となりますので、基本的にはしつけはしやすいと言えます。
その賢さからも、盲導犬などで活躍している犬種になります。

ただし、大型犬で力が強い犬種であることから、しつけが初期にしっかりできていない場合、飼っていく中では非常に問題が多くなってきてしまうため、しつけをしっかりできることがゴールデン・レトリーバーを飼う際の大前提にはなります。
飼い主さんに従順な性格をもっていますので、素質としては心配がありません。

ただ、甘やかして育てた場合、上下の格付けを勘違いして言うことを一切聞かせられなくなる場合がありますので、 注意が必要です。

気性の穏やかさ・性格

ゴールデン・レトリーバーは穏やかで非常に優しく、飼い主さん以外にも、 例え見知らぬ人とでも誰とでも仲良くできてしまう、陽気・天真爛漫でもあり社交的な性格をもつ犬種です。
人のことが大好きな社交的な性格であると言えます。

いたずら好きな一面もありますが、賢くて優しい表情をする犬種のため非常に魅力的に映ることでしょう。

ただ、家族と一緒に過ごせないなどの孤独になることが非常に苦手で、そういった状況が大きなストレスの原因にもなりえます。

無駄吠えに関しては、ゴールデン・レトリーバーは吠えにくいというイメージもありますが、 実際は吠えにくい犬種だとは言い切れず、この点に関してはしつけ次第となります。

病気・けがへの強さ・寿命

ゴールデン・レトリーバーの平均寿命は10〜12年となります。
被毛がダブルコートになっており、寒さにはかなり強いですが、暑さは苦手です。空調など室温(気温)調整もしっかりケアしてあげる必要があります。
また、換毛期は毛がどんどん抜けますので、衛生面と皮膚病の予防という意味でも、 毎日のブラッシングは必須になります。

耳は垂れ耳の形をしていますので、『外耳炎』等にならないように耳掃除も小まめに必要です。
外耳炎とは、犬の耳の外側の部分に炎症が生じる病気で、耳の痒み、赤み、腫れ、臭い、耳垢が増えるなどの症状が現れます。犬の外耳炎は、細菌や真菌、アレルギーなどが原因となって起こることが多く、様々な要因が関係していることが報告されています。
例えば、犬の外耳炎は、耳の形態的な問題、水分や汚れのための内側の湿度、外耳道と呼ばれる部分の過度な掃除、遺伝的な要因、または免疫系の問題など、様々な要因によって引き起こされます。
特に、高湿度の環境で過ごしている場合や泳いだ後の水分を取り除かないことが、犬の外耳炎のリスクを高めることが知られています。
一般的な治療法には、抗生物質や抗真菌薬の投与、外耳道の洗浄、ステロイドの使用、免疫調整薬の投与などがあります。また、犬の外耳炎の予防には、定期的な耳の掃除、適切な耳の乾燥、高品質の食事、適切な運動などが重要になってきます。


また、その他に遺伝的疾患による発症リスクのある病気として、『股関節形成不全』という先天的な股関節の病気や、 『悪性リンパ腫』という体内のリンパ球がガン化していく血液のガンの一種も、 ゴールデン・レトリーバーに発症が多く見られる病気になります。
いわゆるこのガン(癌)は最悪の場合、死に至ることも多く、とても危険な病気です。

他の犬や子どもとの同居しやすさ

ゴールデン・レトリーバーは、子供や他の犬に対しても友好的で、優しい犬種であることは変わりませんので、 同居する上でも問題ありません。
同居することになる他の犬がいても基本的には仲良くできるでしょう。

ただし、しつけがきちんとできていない場合は、ゴールデン・レトリーバーは大型犬で力が強い犬種のため、子供や小型・中型犬との力差があり危険ですので、その点はきちんと留意する必要があります。

運動量の多さ

ゴールデン・レトリーバーは、前述の通り、もともとは狩猟犬として生活していた犬種になりますので、非常に活発で健康的に過ごしますので、普段から多くの運動量を必要とします。
それに加えて、非常に食欲旺盛な犬種ですので、 普段から運動をしっかりさせてあげることで肥満防止に努める必要も出てきます。

ゴールデン・レトリーバーは運動することが非常に好きな犬種でもあるため、そういった意味でも運動量は多めに必要です。
散歩は毎日することが基本で、1日2回を1回あたり30分~1時間が必要量になり、 他にもボールやおもちゃを使ったりして一緒に遊んであげることが理想です。

体の特徴・被毛・毛色の特徴

ゴールデン・レトリーバーの被毛はややウェーブがかかっており、毛の長さは長めになっています。
また、被毛の構造はダブルコートとなっており、アンダーコート(下毛)は耐水性があります。

毛色は、基本的にはゴールド、クリームが主な色となります。
白い毛が多少部分的に混ざって生えていることがあります。

体格は力強くがっしりとした体型、腰も強くできています。
しっかりとした歩行をすることができます。

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ゴールデン・レトリーバーの動画集

[再生は画像をクリック]

ゴールデン・レトリーバーの動画 その1

ゴールデン・レトリーバーの動画 その2

ゴールデン・レトリーバーの動画 その3


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