【迷子犬手記】愛犬を失ってお伝えしたいこと

本記事のご紹介(by ハピわん!)

2021年7月、とあるお宅の大切な子が迷子になり、大変残念な結果となりました。
飼い主様ご家族ににとってこの上なく辛いご経験ですが、日々発生する迷子犬防止の啓蒙になればという思いにより、この手記をハピわん!へ寄稿頂けることになりました。


※本文は飼い主様の原文をハピわん!にて最低限の校正をしています。

愛犬が突然迷子に

その日は普段の週末と変わらず、家の用事を済ませようと午前11時半頃に出かけようとしていました。

夫は玄関に入ってすぐの洗面所で身支度をしていました。
夫のマスクが外に干してあったので、すでに準備のできた私と1歳9ヶ月の息子は外に出ようと玄関にいました。
靴を履いて玄関を開け、玄関を出てすぐ右側に干してあるマスクを私が取っている間に、息子が玄関から出ました。

私が扉を閉めようとしたその時、家の中にいた愛犬が扉の隙間から飛び出て行ってしまいました。

いつもなら、名前を呼べば少なくとも振り向いたり一度は止まる子でした。
けどその時は止まることも振り向くこともせず、いつもの散歩の道とも真逆の行ったことない方向に向かって全力で走って行ってしまいました。
私も咄嗟に走って追いかけました。
けどお腹には10ヶ月の子供を授かっていたので追いつくはずも追いかけ続けられるはずもなく、家の前の道を出てすぐに愛犬の姿は見えなくなりました。

愛犬は普段はリビングにいて、洋服だけじゃなく首輪も嫌がる子だったので、室内にいる時は何もつけてはいませんでした。
普段リビングのドアは閉めてありますが、この日は大きな物を外へ持ち運ぼうと思っていた為、リビングのドアを開けていました。そして同時に玄関のドアを開けてしまった。


普段、勝手に玄関に降りたりはしない愛犬。


そんな思い込みが事の発端でした。


愛犬の名前を呼ぶ私の声に気づいた夫がすぐに外に出てきてくれました。
ですが、その時にはもう姿が見えなくなっていました。

捜索の末に…

夫はすぐ車に乗り、愛犬が見えなくなった方向に向かいました。

私が愛犬の名前を呼ぶ為に大声を出した事で、息子は玄関前で立ち尽くし大泣きでした。
今の私の身体じゃ何もできない。
そう判断し、息子の元にすぐ戻り、祖父の家に行っていた義母に連絡をしました。
義母は「すぐに家に帰るから!」と祖父の家を飛び出してくれて、義叔父(義母の弟)達にも連絡をし、みんなで周辺を探してくれていたようです。

私はその後どうしていいか分からず、保健所に連絡しました。
近隣の交番へ行ってくださいと言われた為、義母が帰宅後、息子を預けて交番へ車を走らせました。交番に着くと、警察署の方へ連絡してくれと言われ、電話番号を教えてもらい交番を出てすぐにかけました。
そこで遺失届の手続きをしました。


その際、ついさっき家から約2.5km離れたスーパーの西側で犬が轢かれているという情報があったと教えてくれました。

横たわる愛犬との再会

私は夫へ連絡をしました。
お願いだから無事でいて。
そう願いながら交番からスーパーへ急いで向かいました。交番からはたった2km先なだけなのに、とても遠く感じました。

スーパーの駐車場を通って通報のあった西側の道路に出た途端、T時路の脇に横たわる愛犬とその前に座っている30歳前後の男性の姿が見えました。

見えた途端、間違いなく愛犬だと確信したと共に、涙と声が溢れ出てしまいました。
運転しながら見えた姿では、外傷も無くただ横たわっているだけに見えました。
車を道路の脇に止め、すぐに降りて走って向かおうと思った。けど、足がすくんで歩くことで精一杯でした。

愛犬のそばに着いた途端崩れ落ちました。もう既に呼吸をしていませんでした。
詳細は控えますが、顔を強打したのが見てわかりました。
付き添ってくれていた男性が、「飼い主さん?!」と声をかけてくださり、
警察や保健所には連絡してあり、警察が間も無く到着することや、男性が愛犬を見つけた時の詳細を教えてくれました。

男性は原付で仕事へ行く途中、車がみんな避けるからどうしたんだろう?と思っていたら、愛犬が道路真ん中で横たわっていた。
その時はまだ息があり少し動いていたため、すぐに道路脇に体を移動させ、警察等に連絡をしてくれたようでした。
それから約20分後に私が到着。

「まだ硬直する前だから撫でてあげて」と私に伝えてくれました。


私はただ泣きながら謝ることしかできませんでした。

帰宅へ

その後、夫、義母、息子も現場へ到着し、義母は息子を車で見てくれていて、夫は私と愛犬の元に駆けつけました。
その後、10分しないくらいで警察も来ました。

言葉を選ばず言えば、今回は轢き逃げでした。

愛犬に寄り添ってくれていたその男性が、「被害届とかちゃんと出してくれ」と警察に何度も言ってくれていました。
警察も、今後、防犯カメラ等で調べてくれるとのことで手続きが終わり、スーパーで段ボールをもらい、愛犬も一緒に家に帰りました。

その男性のおかげで、愛犬は一人ぼっちではなく、撫でてもらいながら眠ることができました。
また、迷子になって見つからない子が多い中、通報してくれたおかげでお家に帰ってくることができました。

最後のお別れ

家に連れて帰ってから義祖父家族がきてくれたり、義兄弟達もお見送りに来てくれたり、沢山の人に愛犬を撫でてもらいました。
愛犬の大好きだったおもちゃやフード、ビスケット、たくさんのお花に囲まれてお空へ旅立っていきました。

迷子になってしまったというSNSへの投稿から沢山の方に協力して頂いて、沢山のお言葉をいただき、沢山の方が夜お空を見上げてくれていた事に心から感謝しております。

愛犬を迎えてからドッグカフェでお友達ができ、Twitterの事を知り、沢山の方に出会い仲良くしていただきました。

息子が生まれてからも、いろんなことで沢山の方に支えていただきました。


全て愛犬のおかげで出会えたご縁。

沢山の幸せや笑顔を私や家族にくれました。
愛犬には心からありがとうと思っています。
最後のお別れの画像

みなさんへお伝えしたいこと

最後に。
お節介にはなりますが、散歩の際や家の環境等もう一度ご確認ください。
普段はやらないからという概念を捨てて、他人事だと思わず、万が一を考えてみてください。

正直、私も夫も大変悔やんでいます。


ドアを閉めていれば。
愛犬が勝手に玄関に降りないって思い込んでさえなければ。


悔やんでも悔やんでも謝っても帰ってきません。


もう撫でてあげることも散歩に行くことも、一緒に寝ることも。
もう私たちにやってあげられることはなにもありません。


そんな私たちと同じ思いをする人が1人でも減ってほしいと心から思っています。
どうか、一日一日を大切にお過ごしください。



貴重なお時間で読んでくださり、ありがとうございました。

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