犬は高所恐怖症になるの?高いところは犬たちにとっても危険。

本記事のご紹介(by ハピわん!)

人間には個人差はあるものの、高所恐怖症が存在します。
では、人間と一緒に行動することがなにかと多い、大切なパートナーである犬たちには高所恐怖症はあるのでしょうか?

本稿はそういった疑問に対してお送りいたします。

犬には高所恐怖症ってあるの?

犬は本来は高所恐怖症にはなりにくいと考えられています。
例えば、基本的には犬は飼い主に対して強い忠誠心を持っているため、飼い主が高所にいる場合、特に選択肢に迷うことなく犬も飼い主に付いて行くことになります。また、犬は飼い主から離れるのを嫌う性質上からも、高所にいる飼い主のそばにいることを選択することになります。
したがって、犬は高所恐怖症になりにくいと言えるのです。

犬は飼い主と一緒にどこでも行くので高所恐怖症になりにくい


なお、犬のこの性質から、飼い主が高所で活動している場合、犬も飼い主と一緒に高所で過ごす時間が長くなります。高所で長時間過ごすうちに、犬が高所に対する不安や恐れを感じる可能性はますます低くなってくると考えられます。むしろ、こういった場合でも飼い主と過ごせる時間自体に喜びを感じる可能性の方が高いでしょう。このため、犬は、高所恐怖症を発達させるという部分でも至りにくいのです。

まとめると、犬の性質上、飼い主への強い信頼感と離れるのを嫌う傾向から、高所恐怖症に陥るまでに発展する可能性は極めて低いと言えます。犬は基本的に飼い主のそばにいることを選び、それに満足する存在なのです。

犬が高いところに上ってしまわないようにするためには?

犬の運動能力と好奇心から、高い場所に登ってしまう可能性があります。飼い主がいない隙に、犬が階段を登っていったり、家具の上に乗ったりすることで、気がついたら高所にいる状況が生まれてしまうかもしれません。そのため、飼い主の不在時は高所へのアクセスを制限することが必要です。例えば、階段の出入り口に柵を設置したり、家具の上に立たないようにするための工夫をすることで、高所への出入りを防ぐことができます。

犬は高いところに上ってしまう危険性があります


また、犬の高所への出入りを防ぐには、飼い主による監視が最も効果的ですが、飼い主が不在の時間もあるため、そういった環境設計による制限が重要になります。階段の先端や高い家具の周りに柵を取り付ける、上れないように階段の一部を取り外す、家具を固定するなどの工夫により、高所へのアクセスを遮断できます。

なお、新しい家に引っ越した直後は特に注意が必要です。犬は新しい環境を探索する中で高所に登ってしまう可能性が高まります。
まず、飼い主が最初から高所へのアクセス制限を心がけ、犬の行動を普段から観察しながら対策を講じていくことが大切なのです。高所への出入りを制限し続けることで、犬は高所が危険な場所であると学んでいくことができるでしょう。

高所への危険が及びそうな好奇心が強い犬種は?

好奇心が強い犬種としては、ボクサー、チワワ、パグなど、またはこれらの系統、が挙げられます。また、ボクサーも該当しますが、ボーダー・コリーなどの好奇心に加え、運動神経の高さも備わっている犬種はさらに注意が必要です。

また、これらの犬種は非常に好奇心が強く、新しいものに対して強い興味を示します。そのため、飼い主不在時に高所に登ったり、家具の上を跳ね回ったりする可能性が高くなります。 このような犬種の場合、高所へのアクセス制限は特に重要となります。
好奇心の強い犬種の飼い主は、高所へのアクセスを完全に遮断するのは難しいと思われますが、できる限り制限を設けることが大切です。

飼い主が不在中は、普段閉めておくべきドアが開いていないかを確認する習慣も重要です。 好奇心の強い犬は、飼い主が見ていない隙を見つけて高所に出入りをする可能性も高いためです。飼い主が帰宅した際に、留守中に犬が高所から落ちていないかといった点も確認するといいでしょう。

日常生活する上での環境設計、そして犬の行動を観察しながら対策を講じていくことが、好奇心の強い犬を飼う飼い主にとって不可欠なのです。

犬は高所恐怖症がないので安全への対策が必要不可欠です

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