犬がおもちゃや靴などを隠すのはなぜか？物を隠す行為の原因、など。

犬はなぜおもちゃを隠すのか？

犬が物を隠す行動は、彼らが自然に持っている狩猟本能から来ていると考えられています。野生の犬は、狩猟して得た食べ物をうまく有効活用するために、食べ物を埋めたり、貯蔵したりすることがあります。彼らは自分の食料を守るために、食料庫のようなものを作り、他者から食べ物を隠すのです。
この行動は、犬種によって異なります。例えば、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、鳥を追いかけていた時に、自分の食料を隠すために羽毛で隠したという逸話があります。

家庭犬の場合、例えばおもちゃを隠すという行動に着目した場合、理由は少し異なってきます。彼らは、自分のおもちゃを守るために隠すことがありますが、おもちゃをうまく隠すことができて見つからないように守りきれた場合、おもちゃでの遊びをいつでも再開することができ、繰り返し遊ぶことができます。これは、犬にとって自然な行動であり、彼らが遊びを楽しむために行うことでもあるのです。
おもちゃを隠す行動は、犬にとって健全な行動と考えられます。ただし、おもちゃを隠しすぎると、問題を引き起こすことがあります。
例えば、犬がおもちゃを隠しすぎると、自分がどこに隠したか思い出せなくなることがあります。そのため、そういった場合はおもちゃを探すのが困難になってしまうでしょう。

したがって、犬がおもちゃを隠すことは、犬にとっては自然な行動ではあるが、適度な範囲内で管理することが必要です。
犬がおもちゃを隠すことが問題となっている場合、獣医師やトレーナー等に相談することをお勧めします。獣医師やトレーナー等により犬の行動に関するアドバイスを受けながら改善に努めましょう。

おもちゃ以外に犬が隠すことが多い物

犬が隠す物として多いのは、おもちゃや靴がまず挙げられますが、それ以外に隠すことが多い物には、ドッグフードやおやつなどの食べ物や骨、または彼らが特別な意味を持つと考える物などがあります。

犬は、食べ物や骨を隠すことがあります。これは、前述でも触れました通り、狩猟本能に由来する行動で、野生の犬が狩猟して食べ物を継続的に得るために、食べ物を埋めたり、貯蔵したりすることがあるためです。
家庭犬でも、このような行動が見られることがあります。犬は、自分たちの食べ物を守るために、他者から食べ物を隠すのです。

また、犬が彼らにとって特別な意味を持つ物を隠すことがあります。例えば、犬が飼い主の靴を隠すことがあるのは、靴が彼らの飼い主の匂いを持っているためです。犬が寝ぐらなどの普段いるところの近くに靴を隠すことで、飼い主の匂いを近くに感じることができます。同様に、犬が飼い主の衣服や枕などを隠すことがあるのは、飼い主の匂いを感じるためです。
犬は、飼い主の匂いを安心材料として使うことがあります。飼い主が家にいないときに、飼い主の匂いを感じることでストレスを軽減し、安心感を得ることができるのです。



以上のように、犬がおもちゃ以外にもいろいろな物を隠すことがある理由は様々です。これらの行動は、犬にとって自然な行動であり、彼らがストレスを軽減するために行うことがあります。

物を隠す行動が多い犬種は？

物を隠す行動が多い犬種として、ゴールデン・レトリバーやラブラドール・レトリバーといった犬種などが挙げられます。これらの犬種は、おもちゃや骨を隠す行動をすることがあり、何よりもそれらで遊ぶのが大好きな犬種の一つです。



また、コーギーやシーズー、プードル系統などの小型犬種も、物を隠す行動をすることが多い傾向があります。
物を隠す行動は、犬にとって楽しい遊びの一つであり、運動不足解消にも役立つものでもあります。

最後に、物を隠す行動が一緒に生活する上で問題となっている場合、そういった行動を抑制するために犬に適切な訓練を行っていくことが重要です。そのまま放置し、飼い主がマナーや訓練を行わなければ、犬が物を隠す行動を繰り返し行うことになり、問題を引き続き起こすことになります。
ただし、犬に適切な訓練を行っていくことで、物を隠す行動を減らすことは可能となりますので、飼い主は、必要に応じて、犬の行動を理解し適切なマナーを身につけさせることが重要になってきます。