犬が泳げるようになるには?犬が泳ぐ方法、注意点、向き・不向き、など。

本記事のご紹介(by ハピわん!)

犬が泳いでいるシーンを見かけることは珍しくありません。
そんな泳ぎが上手な犬たちでも、最初は水を怖がったりしながら訓練し、泳ぎを身につけていった犬が多いのではないでしょうか。
本稿では犬が泳げるようになることについてになります。

犬が泳げるようになる方法は?

基本的には、犬を泳がせる訓練を行なっていくにしても泳げるようになるまでには時間がかかります。ただし、継続的に行えばだんだんと泳げるようになっていきます。

泳げるようになるまでまずは水に慣らしていきましょう


まず最初に、浅いプールや水場などに連れて行き、ゆっくりと水に慣れさせます。この時には必ずライフジャケットを付けるようにしましょう。犬のお気に入りのおもちゃを水の中に入れて遊べるようにすると、楽しみながら水に慣れていくことができます。

次に、犬の体を支えながらゆっくりと歩かせます。最初は水深が胸ぐらいまでのところから始めましょう。この時も必ずライフジャケットを付けたまま行います。そして、少しずつ水深を深くしていきます。

最後に、引き続きライフジャケットは付けたまま、体を支えずにちょっとずつ泳がせます。最初のうちは必ずライフジャケットで体を支えておきながら、徐々に手を離していきましょう。泳げるようになったら、ライフジャケットを外しても泳げるぐらいにはなります。

しかしながら、少なくとも最初の頃は犬にとって水の中はストレスを感じますので、訓練を行う時は楽しみながら行えるよう、一緒に楽しみながら声掛けしながらほめてあげることが大切です。最初のうちは短時間の訓練から始め、徐々に時間を延ばしていくようにしましょう。
継続的に訓練を行えば、だんだんと泳げるようになっていくことでしょう。

泳ぐことに向かない(不得意な)犬の特徴①

中には泳ぐことにあまり適さない犬もいます。そういった犬には無理をさせず、泳がせるのは控えるようにしましょう。
まず、老齢の犬や体力の弱い犬は泳ぐのには向いていません。心臓病や関節に痛みを持つ犬も泳がせることは危険です。こうした犬は水に入ることで体調を悪化させる可能性が高く、場合によっては命にかかわることもあります。

また、不安定な性格の犬や新しい環境に慣れるのに時間がかかる犬も泳がせるのは難しいので、最悪、避けるのが無難でしょう。この場合、強引に泳がせるとストレスを感じてしまい、かえって水が嫌いになってしまう可能性があります。そのため、不安定な性格や環境に慣れるのに時間が必要な犬は、もし泳ぐ訓練する場合でも、あくまでもその犬に合ったゆっくりとしたペースで、楽しみながら水に慣れさせる必要があります。まずは水で遊ぶだけから始め、泳がせるまでには長い時間をかけましょう。

泳ぐことに向かない(不得意な)犬の特徴②

泳ぐことに向かない犬の特徴について、代表的な例はさらにいくつか以下に挙げられる通りです。
短毛種の犬は泳ぐのに適しているとは言えません。短毛種の犬は水に入った際に体温が奪われやすくなってしまうため、体調を崩しやすくなります。 また、小型犬は体が小さいため泳ぐ能力が弱い場合があります。水の抵抗に耐えられず、すぐに疲れてしまい泳ぐことができなくなってしまうこともあります。

グルーミングをよく行っていないために、体の汚れや皮膚の病気に悩まされている犬は泳がせるのは好ましくありません。皮膚の病気は水で悪化する可能性が高く、体の汚れは水に溶け出してしまい、その犬自身や他の犬などに悪影響を与えてしまうためです。
また、足が不自由な犬や義肢を付けている犬も泳がせるのは難しく、危険です。

泳ぐことに適さない犬は、水に慣れるための訓練を行う際には特に注意が必要です。 強引に泳がせようとすると、パニックに陥ったり体調を崩したりする危険性が高まります。


また、泳ぐのが得意ではない、特定の犬種もいます。

ダックスフンド系は手足が短いためそもそも泳ぎが得意ではない体型、フレンチブルドッグ(フレブル)やパグなどの短頭種は呼吸器系が劣性のため、チワワやポメラニアンなどのような体型の小さい犬は泳ぐ能力が低くなっています。同様に、鼻が短く尾が極小の(イングリッシュ)ブルドッグも泳ぐのは苦手と言われています。毛むくじゃらで被毛が撥水性がない犬も、泳ぐのは得意ではありません。毛が濡れると体が重くなりすぎて泳ぐのが難しくなるためです。

泳ぐことに向いていない犬もいます


犬を泳がせるためには、まず犬の種類と体型、性格を考慮する必要があります。泳ぐことに向いていない犬は、無理に泳がせようとすると危険な状態に陥ったり、水が嫌いになったりする可能性が高くなりますので配慮しましょう。
ただし、泳ぐのに向いていない犬でも、ゆっくりとしたペースで楽しみながら水に慣れる訓練を行えば、最低限の泳ぎができるようにはなります。その際、泳ぎには向いていないため、水の中での活動には常に注意が必要です。

また、老齢の犬や体調の優れない犬は、泳がせるのはおすすめできません。体力的にも泳ぐのが難しく、場合によっては危険な状態に陥る可能性がありますので、避けるのが無難でしょう。

泳ぐのが得意な犬種は?

以下の犬種は、泳ぎにおいて特に優れていると言われています。
もともとレトリバー系は猟犬として活躍していた犬種で、泳いで獲物など取ってくることも多いため、泳ぎに優れています。

泳ぐのが生来得意な犬もいます


・ラブラドール・レトリバー:非常に好奇心旺盛で、泳ぐことが大好きな犬種です。また、生来から優れた泳ぎの能力を持っており、水中でも迅速かつ機敏に動き回ることができます。そのため、水中での救助犬としても活躍している犬種です。

・ゴールデン・レトリバー:泳ぐことが大好きで、遊び心旺盛な性格から、水中でも楽しそうに遊び回ることができます。非常に愛情深く、従順で温和な性格を持っています。水中での救助犬としても活躍しています。

・フラットコーテッド・レトリバー:泳いだり水遊びが大好きな犬種の一つです。持ち前の明るい性格もあり、とても楽しく激しく水遊びをするでしょう。

・チェサピーク・ベイ・レトリバー:アメリカの東海岸で捕鯨や漁業に使われた犬種です。寒冷地に生息しているため、その体質は非常に特殊で、寒い水にも耐えることができます。泳ぎにおいても優れた能力を持っています。

・ポーリッシュ・ローランド・レトリバー:ポーランド原産の犬種で、泳ぎにおいて優れた能力を持っています。その体格は大型犬に分類されますが、筋肉質で非常に敏捷かつ機敏な動きをすることができ、水中でも迅速に泳ぐことができます。

・スペイン・ウォーター・ドッグ:スペイン・ウォーター・ドッグは、スペイン原産の犬種で、その名の通り、水中での作業に適した犬種です。非常に好奇心旺盛で、泳ぐことが大好きな性格を持っています。そのため、泳ぎに関するトレーニングにおいても、非常に扱いやすい犬種とされています。

・アイリッシュ・ウォーター・スパニエル::アイルランド原産の犬種で、水中での狩猟に使われることが多い犬種です。そのため、泳ぎにおいても非常に優れた能力を持っています。また、非常に活発で遊び心旺盛な性格を持っており、水中でも楽しそうに遊び回ることができます。
・ノーフォーク・テリア: イギリス原産の小型犬種で、泳ぐことが大好きな性格を持っています。その小柄な体格から、泳ぎにおいても非常に敏捷かつ機敏な動きをすることができます。また、非常に愛情深く、忠実な性格を持っており、水中でも飼い主に従順に従って泳ぐことができます。

以上のような犬種は、泳ぎにおいて優れた能力を持っているだけでなく、実は非常に活発で遊び心旺盛な性格を持っているのが共通して見られます。
そのため、飼い主とともに水中で遊ぶこともでき、非常に愛される犬種としても知られています。ただし、泳ぎに向かない個体も中にはいるため、犬種と体型、性格などを複合的に考慮した上で、泳ぎのトレーニングを行うかどうかを判断することが必要不可欠です。


犬が泳げるようになったら一緒にいろいろな遊びをしてあげましょう

オススメのほかの記事

椎間板ヘルニア治療体験記:ミニチュア・ダックスフンド編 パート1

椎間板ヘルニア治療体験記:ミニチュア・ダックスフンド編 パート1

椎間板ヘルニア体験記のフレブルこち編に続く、 ワンコと暮らす飼い主さんを悩ませる病気の一つ、椎間板ヘルニアの治療体験記になります。 今回の主役はミニチュア・ダックスフンドになります。 ※本記事は個人の体験談に基づきそのまま再現しています。あくまで1頭のあるワンコのケースとしてお読み頂けますと幸いです。

犬はなぜあくびをするの?犬の「あくび」が持つ意味や注意点など。

犬はなぜあくびをするの?犬の「あくび」が持つ意味や注意点など。

犬があくびをする場面は、犬と生活している方々にとっては日常的に見かけることができる光景ではないでしょうか? しかしながら、犬のあくびというしぐさ(動作)には、実はいろんな意味があり、使う場面で意味が違うことがあります。 本稿では、そういった犬のあくびの意味についてを中心にお送りします。

【迷子犬・迷い犬】探し主さまからの事後レポート:乙女ちゃん編

【迷子犬・迷い犬】探し主さまからの事後レポート:乙女ちゃん編

当サイトにてお手伝いさせて頂いた方の事後レポートになります。 ※本文は、寄稿いただいた方の原文をハピわん!にて最低限の校正をし掲載しております。 ◆ケース概要 ・寄稿主さま:迷子犬を探していた飼い主さま ・進捗:2021/5/16無事に解決済み(捜索期間:3日間) 【迷子犬センター詳細ページ】本記事はこちらのケースです

当サイトの内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます(URLリンク・キャプチャ・SNS共有などはご自由にお使いください)。
また、当サイトの記事は、実際の体験や専門家の知識を基に構成しており、可能な限り正確な情報を掲載するよう努めていますが、情報が古くなっていたり誤解を与える表現が混在する場合もございます。
記事内容によって生じた何らかのトラブル・損失・損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。