犬が家具を噛むのを防ぐ方法

本記事のご紹介(by ハピわん!)

愛犬との生活で日常困ることの一つが、室内で家具などの家の物を噛んでしまうというのがよく見受けられます。最悪の場合、壊してしまったりすることもあり、放っておくと非常に大きな問題になりえます。
この記事では、家具を噛んでしまうという問題に対して、詳しく記載しています。

犬が家具を噛むんでしまう主な要因は何か?

犬が家具を噛んでしまう理由はどんなものが考えられるでしょうか?
その主な理由としてはいくつかあります。歯に痛みを感じているため噛むことで痛みを和らげようとする場合もその一つとなりますが、一方、単に遊び心から物を噛んでいる場合や、ストレスを発散させるために噛んでいる場合などもあります。

犬が噛んでしまうと危ない家具は?

犬が噛みやすい家具で危ない物として、コード(家電の電気配線)、その他小さな部品を含む家具などが代表的に挙げられます。


◆コード: 噛んで破れたりした場合には感電する可能性が高くなり、非常にリスクがあり命に関わる事態にもなりえるため、特に注意が必要です。

◆小さな部品を含む家具・小物: このような家具では、部品が外れてしまうと危険になるものがあります。例えば、ボタンやビーズ、縫い針が付いた家具などでは、これらの部品が外れて飲み込まれたりする可能性があります。小さな部品の数が多い物ほど危険性は高くなりますので、この種の家具は犬が触れないようにしておくなどしたほうが良いでしょう。

◆老朽化した家具: 素材が脆くなっていたり、塗装が剥がれたりしている老朽化した家具は、噛みやすい上に危険な物であると言えます。また、引っ張ったり揺らしたりすることで落下する恐れがある家具や、爪が引っかかりやすい家具も危険です。使用しなくなった家具は捨てるか、そういった家具がある場合は、適切に修繕や対策を行っておく必要があります。

犬に家具を噛ませない方法の参考画像


◆ソファやクッション: これら柔らかい家具は、犬にとっては噛みやすい物として映ります。また、中に綿など入っていたりする場合が多いため、詰め物が出てくる可能性があり、危険性が高くなります。ソファやクッションには、防噛スプレーを使用するか噛んでも大丈夫なようにカバーを付けるなど対策を取ることをおすすめします。

◆木製家具: 本来、木材というのは犬にとって非常に噛みやすい素材となります。特に、柔らかい木材の家具は注意が必要です。こういった素材の場合、表面を硬くする処理を施したり、噛んでも壊れない金属製のフレームを使用したりするといった対策を行う必要があります。また、木製家具は老朽化しやすいため、定期的に点検し、必要に応じて修理・交換を行うべきと言えます。

犬の歯が悪いと起こる悪影響

家の中で噛んではいけない家具を噛むことで、前述のような危険性に加えて、犬の歯が痛んでしまう懸念もあります。
犬は歯が悪くなると、食事をうまく噛めなくなったり、常に痛みを抱えるようになったりします。そのため、こういった状態にストレスが高まり、行動に悪影響を及ぼすことがあります。歯の痛みや不快感は、突飛な問題行動や破壊行動を引き起こす原因にもなりえてしまうのです。
また、歯が悪化すると、次のような健康上の問題が生じる可能性があります。

●栄養状態の悪化: 食事をうまく噛めないために、必要な栄養を十分に取れなくなり、体調を崩しやすくなります。
●体重の減少: 食事量が減ることで体重が減少してしまうことがあります。
●病気にかかりやすくなる: 免疫力が低下し、病気にかかりやすくなったり、治療に時間がかかったりすることがあります。
●全身の健康への影響: 歯の問題は内臓にも影響を及ぼし、腎臓病や心臓病のリスクを高めたりすることがあります。


歯の健康は犬の長生きに大切な要素です。病院で定期的に歯科検診を受けることで、早期に歯の問題を発見し、治療を行うこともできます。
なお、歯の治療は高額になることがありますが、健康上のリスクを減らし、犬の寿命を延ばすことにつながりますので、ケアをしっかりしてあげましょう。

犬が家具を噛むのを防ぐ方法

犬が家具を噛んでしまうことを防止する方法として、次のようなことが挙げられます。

1.家具の木材選び: 木材の種類によって、犬が噛みやすいものと噛みにくいものに分類が別れます。柔らかい材質の家具は噛みやすく、硬い材質の家具は噛みにくいことになり、家具の木材の種類を選ぶ際にはこの点にも配慮する必要があります。噛みにくい硬い木材を選ぶことで、家具を噛まれるリスクを減らすことができます。

2.定期的なエクササイズと遊び: 日頃の運動不足はストレスや不安定な精神状態を生みだし、家具を噛む行動につながる可能性があります。定期的な散歩を心がけたり、エクササイズ用のおもちゃで一緒に遊んであげたりすることで、ストレスを発散させ、日常生活の中で興奮してしまうことを抑えることができます。また、インタラクティブな遊びも大切で、飼い主さんとの触れ合いを十分にとってあげる必要があります。

3.根気強い訓練: 家具を噛む行動を減らすには根気と時間が必要です。トレーニングを継続的に行い、家具を噛まないことを褒めてあげなどを毎日行う必要があります。最初は難しいかもしれませんが、時間とともに家具を噛む行動が減っていくはずです。飼い主さんが諦めずに、一緒に訓練を続けてあげることが大切です。

4.家具へ触れられないようにする: 噛んでしまうような家具を見えなくしたり、触れられなくすることで家具を噛む機会を減らしてしまうのも手です。家具のカバーをする、犬が生活する居住空間の範囲から運び出してしまう、テーブルの脚などできそうなものには防噛スリーブを付けるなどの方法も有効です。

5.リダイレクション: 家具を見た時に違う行動を取るようにすることをリダイレクション訓練と言いますが、この訓練をすることでも家具を噛む行動を減らすことができます。家具を見た時にはおもちゃを持ってきてくるように訓練することも効果的です。

6.専門家の助言: 上記の方法を試しても家具を噛む行動が改善されない場合は、ドッグトレーナー(訓練士)や獣医師に相談することをおすすめします。専門家からの助言や指導によって、犬のストレスの原因や行動の背景にある問題を解決することができ、家具を噛む行動を改善することができるかもしれません。


以上、代表的な何点かをご紹介しましたが、他にも有効な手があれば試してみることをおすすめします。
室内の家具を噛まないようにするためのいろいろな手法を試す中で、その子に合った手法がきっと見つかってくるでしょう。

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