犬はどうして拾い食いをするの?拾い食いをやめさせる方法・対策・注意点など。
本記事のご紹介(by ハピわん!)
犬との生活で、犬が拾い食いをしてしまったということは珍しくありません。
拾い食いは良い影響はなく、できればやめさせたいところです。
本稿では、犬の拾い食いについてお送りいたします。
犬が拾い食いをする原因は?
散歩中など、犬が外を歩いている際に何かを拾って食べてしまうことは、飼い主にとっては心配なことです。
犬が拾い食いをする原因は、様々なものがあります。食事が不十分であること、単に退屈しているための暇つぶしの遊び、運動不足によるストレスなどが挙げられます。また、犬が拾い食いをすることは、病気のサインである場合もあります。例えば、胃腸のトラブルを抱えていたり、口内炎や歯のトラブルがある場合にも、犬が拾い食いをすることがあります。
犬が拾い食いをすることは、飼い主にとっては心配なことです。拾い食いをすると、犬が体調を崩したり、食べ物が喉に詰まったりする可能性があります。しかしながら、犬に拾い食いをやめさせる方法はいくつかありますので、後述いたします。
犬が拾い食いをすることの悪影響は?
犬が拾い食いをすることによって、体調を崩すことがあります。食べ物が喉に詰まったり、消化器系の問題を引き起こすことがあります。
例えば、犬が拾ったものが食べてはいけない食材だった場合、消化器系にダメージを与え、重篤な症状を引き起こすこともあり、最悪の場合、死に至ることさえあります。
さらに、犬が拾ったものが石など硬くてある程度の大きさがあるものだった場合、喉に詰まり窒息する危険性もあります。
犬に拾い食いをやめさせる方法は?
拾い食いをすると、犬が食べてはいけないものを食べてしまい体調を崩したり、最悪の場合は命の危険もありますし、食べ物が喉に詰まったりする可能性もあります。
しかし、幸いなことに、犬に拾い食いをやめさせる方法はいくつかあります。そういった犬に拾い食いをやめさせる方法の主なものを以下にて挙げています。
1. 正しいトレーニングを行い、しつけとして拾い食いをやめさせる
犬にトレーニングを正しく行うことで、例えば「落とせ」というコマンドを教えることができます。犬が何かを拾ってしまった場合、このコマンドを使って犬に口から離すように指示するためのものです。トレーニングには時間がかかる場合がありますが、コマンドを覚えさせることで、犬が何かを拾ってしまったときに対処することができます。
2. 犬が拾い食いしにくい環境を作る
犬が外で何かを拾って食べるのを防ぐためには、犬が拾い食いしにくい環境を作ることが重要です。例えば、いつも同じところで同じものを食べてしまうのがわかっている場合は散歩の場所を変えたりすることが効果がありますし、散歩の際に拾い食いをしそうな場面ではリードをしっかり引き寄せておくことも有効です。
また、犬に家の中でしっかり食事をさせることで、犬が外で何かを拾い食いしにくくすることもできます。
3. 事前に運動をしっかり行なっておく
犬は運動をすることでストレスを解消することができます。そのため、犬に運動をさせておくことで、犬が拾い食いする可能性が低くなるという結果につながります。また、食べ物を与える前の状態だったとしても、犬を運動させておくことで、犬がお腹を空かせている場合でも、空腹に我慢しかねて拾い食いをするというのを防ぐことができます。
4. 犬に適切な食事を与える
犬が栄養不足に陥っている場合、それを補おうとする体の仕組みが働くため、本能的に拾い食いをする可能性が高くなります。普段から犬に適切な栄養の食事を与えることで、犬が栄養バランスのとれた食事を摂ることができます。
また、当然ながら空腹状態の場合も食べ物を食べようと拾い食いをする動機となりますので、犬がお腹いっぱいの状態だった場合、拾い食いをすることが少なくなります。
5. 犬の行動にきちんと目を行き届かせる
基本的なことではありますが、犬と一緒に外に出るときは、できるだけ行動を見ておくようにしましょう。
もし犬が拾い食いをしようとしている場合には、制止する、もしくは拾い食いした物体をすぐに口から取り除きましょう。犬が拾い食いする可能性が高い場所や時期をあらかじめ把握し、特に注意することも重要です。
以上のような方法を試しても、犬が拾い食いをやめない場合には、ドッグトレーナーや獣医師に相談することをおすすめします。これらの専門家は、犬の状況を理解した上で適切な助言を与えてくれるでしょう。
犬が拾い食いすると危険な物
最後に、犬が食べてしまうと危険なものをいくつかご紹介したいと思います。
犬が拾い食いすると危険な物として、以下のものがあります。
・チョコレート
・玉ねぎ(オニオン)・ニンニク
・アボカド
・ぶどう・レーズン
・コーヒー・紅茶
・アルコール
・薬品・洗剤
これらのものは、犬にとって有毒な成分が含まれているため、犬が食べることは非常に危険です。
例えば、チョコレートにはテオブロミンという物質が含まれており、犬が食べると神経や心臓にダメージを与えることがあります。また、玉ねぎ(オニオン)やニンニクにはアリルプロピルジスルフィドという物質が含まれており、犬が食べると赤血球が壊れることがあります。
さらに、アボカドにはペルシンという物質が含まれており、犬が食べると嘔吐や下痢を引き起こすことがあります。レーズンやぶどう(グレープ)には、未だにメカニズムは不明な部分がありますが、有害な物質が含まれており、犬が食べると腎臓にダメージを与えることがあります。コーヒーや紅茶に含まれるカフェインは、犬の神経系を刺激し、犬が興奮してしまう、過剰に摂取すると中毒を引き起こすことがあります。
アルコールは、犬の肝臓で代謝されることができず、犬が飲むと中毒症状を引き起こすことがあります。薬品・洗剤には、犬にとって有害な化学物質が含まれており、犬が食べると中毒症状を引き起こすことがあります。
これらの危険な物質が含まれたものを犬が拾い食いした場合には、即刻で病院へ犬を連れて行き、獣医師に相談し応急処置を受けましょう。
獣医師は、犬の健康状態や食べたものによって必要な治療を実施してくれます。
また、犬が拾い食いしないようにするためには、犬がいる場所にこれらの危険な物質を置かないようにすることも重要です。
犬が拾い食いする環境を作らないようにすることが、何よりも犬の健康を守るために必要なことなのです。