【のんびりマイペース屋さんなバセット・ハウンド】
バセット・ハウンドの基本情報(性格・しつけ・病気など)
バセット・ハウンド
[英記]：Basset Hound
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◇基本データ
- ・サイズ： 中型犬
- ・体高：32cm～38cm
- ・体重：18kg～28kg
- ◇起源・歴史・沿革・系統：
- ◇こんなスタイルで犬を飼いたい方・こんな状況の方との相性Good!!
- ・のんびりした性格の犬種に魅力を感じる
・留守番させることも多い
・子供や他の犬との相性を優先度高めに考えたい
・病気・けがはある程度許容できる
バセット・ハウンドは原産国フランスの犬種で、 １説によると始祖犬はベルギーにいた『セント・ヒューバート』という猟犬として活躍していた犬種だとも言われています。
16世紀頃には小動物を狩猟する際の狩猟犬として活躍していました。
19世紀に入り、体の大きさを調整することを目的として、品種改良がブラッド・ハウンド、 アーテジエン・ノーマンドとの交配により行われました。
特に、19世紀末頃に交配されたブラッド・ハウンドの影響により、 現在のような独特の皮膚のたるんだ外見ができあがりました。
嗅覚が非常に優れており、嗅覚ハウンド系の中でも1，2位を争うほどの鋭い嗅覚を持っています。
なお、マリリン・モンローに飼われていたり、 映画「刑事コロンボ」で主人公コロンボに飼われている犬として有名な犬種です。
しつけのしやすさ
バセット・ハウンドは独特の個性を持つ犬種であり、しつけに関しては初心者にとってやや難しさを感じることがある犬です。彼らは元来、嗅覚を頼りに獲物を追跡する猟犬として改良されてきました。そのため、一度においに夢中になると飼い主の指示が耳に入らなくなる傾向があります。こうした特性は「頑固さ」と表現されることが多く、従順さを第一に考える犬種と比べると指示の飲み込みに時間がかかると感じる飼い主も少なくありません。
しかし、この頑固さは決して知能が低いことを意味するわけではありません。むしろ、状況を自分なりに判断し行動する力を持っているため、自立心が強いともいえるのです。そのため、しつけにおいては「飼い主が根気よく一貫性を持って取り組むこと」が何より重要になります。気分に任せて態度を変えてしまうと、バセット・ハウンドはすぐにその隙を見抜いてしまい、指示を聞かなくなる可能性が高いのです。
また、バセット・ハウンドは食欲旺盛で食べ物への執着が強いため、トレーニングにはおやつを利用したご褒美方式が非常に効果的です。ただし、肥満になりやすい犬種でもあるため、与える量や頻度は厳密に管理する必要があります。ご褒美を使う場合でも、カロリーが低いものや一口サイズのものを選び、過剰摂取を避ける工夫が求められます。
加えて、彼らは比較的落ち着いた気質を持ち、攻撃性も低いため、過度に厳しいしつけは逆効果になります。強い口調や体罰的な方法は信頼関係を損なうだけでなく、学習意欲を著しく低下させてしまうため避けるべきです。むしろ、明るく褒めることを中心にしたポジティブな方法で進めると効果が出やすいでしょう。
トイレトレーニングについても、バセット・ハウンドは他犬種と比べて習得に時間がかかる場合が多いといわれています。これは嗅覚が非常に優れているため、自分が一度排泄した場所のにおいに強く引き寄せられてしまい、同じ場所で繰り返し排泄してしまう傾向があるからです。そのため、早期からの根気強い指導と、清掃の徹底が欠かせません。
総合すると、バセット・ハウンドのしつけは「忍耐」と「一貫性」が成功の鍵となります。単に命令を覚えさせるのではなく、飼い主と犬との間に信頼関係を築き、互いに理解し合うことが、日々の生活を快適にする最良の方法です。猟犬としての本能や個性を尊重しながら、家庭犬として必要なルールを少しずつ教えていく、その長いプロセスこそがバセット・ハウンドとの生活の醍醐味といえるでしょう。
気性の穏やかさ・性格
バセット・ハウンドは、そのずんぐりとした体型や愛嬌のある表情からも想像できるように、基本的に穏やかで温厚な性格を持っています。外見の印象どおり、落ち着いた雰囲気で人や他の犬に対して攻撃的になることは非常に少なく、家庭犬として安心して迎え入れることができる犬種のひとつです。
まず、バセット・ハウンドは「社交的で愛情深い」という点が大きな特徴です。飼い主やその家族に強い愛着を示し、常に人と一緒にいることを好みます。孤独を嫌い、長時間の留守番は苦手な傾向にあるため、家族と過ごす時間を多く確保できる家庭に適しています。彼らは誰かのそばでくつろぎ、撫でられることを何よりも喜びと感じるため、まさに「人と寄り添うことが生きがい」といえるでしょう。
一方で、猟犬として培われてきた本能は今も健在であり、嗅覚を使うことが大好きです。散歩中に地面のにおいを長時間嗅ぎ続けたり、興味のあるにおいを追いかけて飼い主の声を無視することがあります。こうした一途さは頑固さとして現れることもありますが、性格的に神経質ではなく、のんびりとした行動が目立つため、家庭の中で問題になることは少ないでしょう。
また、バセット・ハウンドは忍耐強く、子どもが多少騒いだり触ったりしても過剰に反応せず、落ち着いて受け入れることができる犬種です。これは、感情の起伏が激しくなく、冷静で穏やかな性格を持っているからです。ただし、遊びの最中にしつこくされるとストレスを感じることもあるため、子どもには犬との接し方をきちんと教えることが必要です。
さらに、この犬種は寂しがり屋で甘えん坊な面を強く持っています。家族に対して従順で優しいのですが、放置されると鳴き声で不満を表すことがあります。特に遠吠えはバセット・ハウンド特有の低く響く声で、近隣への配慮が必要になる場合もあります。これは性格の問題というよりも、もともと群れで狩りをしていた猟犬の習性の名残であり、「仲間とコミュニケーションを取りたい」という気持ちの現れです。
バセット・ハウンドの魅力は、まさに「安定した優しさ」と「頑固だけれど憎めない個性」の両立にあります。普段はおっとりしているものの、時折見せるユーモラスな行動や頑固な一面は、飼い主にとって愛嬌の塊のように感じられるはずです。彼らは過度に興奮することもなく、攻撃的になることも少ないため、初めて犬を飼う家庭でも比較的安心して迎えることができます。
まとめると、バセット・ハウンドは「温和で愛情深いが、少し頑固」という性格を持ち、家庭においては癒やしと笑いを与えてくれる存在です。彼らの心の安定は飼い主の愛情と日々のふれあいによって支えられるため、共に過ごす時間を大切にできる家庭にこそ最適なパートナーといえるでしょう。
病気・けがへの強さ・寿命
バセット・ハウンドは見た目に特徴的な体型を持つ犬種であり、その体格や遺伝的背景から健康面にいくつかの注意点があります。一般的な寿命は10〜12年程度とされ、中型犬としては平均的ですが、生活環境や日々のケアによって健康寿命は大きく変わります。特に肥満や関節への負担、皮膚や耳のトラブルに注意することが長生きの秘訣となります。
まず、最もよく知られているのは「肥満」のリスクです。バセット・ハウンドは食欲旺盛で、食べ物への執着が強いため、与えすぎるとすぐに体重が増えてしまいます。体高に比べて胴が長く足が短い体型のため、体重が増えると背骨や腰、関節に大きな負担がかかりやすく、椎間板ヘルニアや関節炎といった整形外科的トラブルを引き起こすことがあります。これを防ぐためには、食事管理の徹底と、適度な運動が欠かせません。
次に注意すべきは「耳の病気」です。バセット・ハウンドの長く垂れ下がった耳は見た目の大きな特徴ですが、その形状ゆえに通気性が悪く、耳の中が湿気を帯びやすいという欠点があります。このため、外耳炎や真菌感染を起こしやすく、慢性的な耳のトラブルに悩まされる個体も少なくありません。予防のためには、週に数回耳のチェックを行い、汚れや異臭があれば早めにケアをすることが大切です。
さらに「皮膚疾患」にも注意が必要です。バセット・ハウンドは皮膚が余ってシワが多いため、その部分に汚れや湿気がたまりやすく、細菌や真菌が繁殖して炎症を起こすことがあります。特に夏場は蒸れによって皮膚炎になりやすいため、シワの間を清潔に保ち、乾燥させる工夫が求められます。
また、目の病気として「チェリーアイ（第三眼瞼腺の脱出）」や「緑内障」「眼瞼外反症」なども見られることがあります。特に眼瞼外反症は、目の縁が外側に反り返ってしまい、結膜や角膜が乾燥し傷つきやすくなるため、獣医師の診察と早期の対処が必要です。
心臓疾患や腫瘍も高齢になると発症しやすくなりますが、これは他の中型犬にも共通する特徴です。定期的な健康診断や血液検査を受けることで早期発見につながります。
病気やケガに対して強い犬種とは言えませんが、適切な管理を行えば健康的な一生を送ることは十分可能です。バセット・ハウンドは比較的おっとりしているため、無理な運動を避け、関節や背骨に負担をかけないよう気をつけながら日常を過ごさせることが大切です。また、飼い主がこまめに体調の変化を観察し、異変を早めに察知してあげることが寿命を延ばすカギとなります。
総じて言えるのは、バセット・ハウンドは「体型的な特徴が原因で起こる病気に注意が必要な犬種」であり、日々の生活管理や健康チェックが特に重要だということです。飼い主が責任を持ってケアを行えば、10年以上を家族とともに穏やかに過ごすことができるでしょう。
他の犬や子どもとの同居しやすさ
バセット・ハウンドは、家庭犬として非常に適性が高い犬種のひとつであり、その大きな理由が「他者との共存のしやすさ」にあります。基本的に温厚で攻撃性が低く、協調性を持って行動することができるため、他の犬や子どもと暮らす家庭にもよく馴染みます。
まず、他の犬との関係について見てみましょう。バセット・ハウンドは猟犬として群れで活動してきた歴史を持つため、他の犬と一緒に過ごすことに適応しやすい傾向があります。犬同士の上下関係に強くこだわるタイプではなく、衝突を避けてマイペースに過ごす姿勢が目立ちます。そのため、多頭飼育を考えている家庭にも比較的向いている犬種です。ただし、食べ物に対しては強い執着を見せることがあるため、食事やおやつの時間はトラブル防止のために別々に与える配慮が必要です。
次に、子どもとの関係です。バセット・ハウンドは忍耐強く穏やかで、多少のいたずらや子どもの予測不能な動きにも過剰に反応することは少ない犬です。体格的にも中型犬で力強さを持ちながら、興奮しにくく落ち着いているため、家庭内での子どもとの相性はとても良好です。実際に、子どもがバセット・ハウンドに寄り添って遊んだり、一緒にくつろぐ姿はよく見られます。
ただし、注意点もあります。バセット・ハウンドは足が短く胴が長いため、体を無理に引っ張られたり背中に乗られたりすると、背骨に大きな負担がかかってしまいます。子どもにとってはぬいぐるみのように感じられるかもしれませんが、体の構造上、関節や腰を痛めやすいので「抱きついたり背中に乗らない」などのルールをしっかり教える必要があります。
また、この犬種は寂しがり屋で、家族と強い絆を結びたがるため、一人で長時間過ごすのが苦手です。その分、子どもや他の犬がいる家庭では孤独を感じにくく、精神的に安定しやすいといえます。複数の家族や犬がいることで安心感が増し、ストレスを軽減できるという利点があります。
さらに、バセット・ハウンドは遊び好きな一面を持っていますが、無尽蔵に走り回るタイプではありません。どちらかといえばのんびりとした性格で、子どもと一緒に穏やかに遊ぶことが多いでしょう。そのため、活発すぎる犬種よりも家庭内での安全性が高く、安心して同居させることが可能です。
総じて言えるのは、バセット・ハウンドは「他の犬や子どもと非常に相性が良い家庭犬」であるということです。ただし、食事の管理や体への負担に配慮しながら接する必要があります。家族みんなでルールを守り、犬に優しい環境を整えることで、バセット・ハウンドはその穏やかで愛情深い性格を最大限に発揮し、家族の一員として長く幸せに暮らすことができるでしょう。
運動量の多さ
バセット・ハウンドは見た目のおっとりとした雰囲気や短い脚の体型から「運動があまり必要ない犬種」と誤解されることが多いですが、実際には適度な運動を必要とする犬種です。ただし、ハイエネルギーで絶えず動き回るタイプではなく、持久力を活かした「マイペースで長めの散歩」を好む傾向があります。
もともとこの犬種は嗅覚を頼りに獲物を追跡するセントハウンドとして活躍してきました。そのため、運動といっても単に走り回るのではなく「匂いを嗅ぎながらゆっくり歩く」ことを最も楽しみとします。散歩中は地面に鼻をつけて長時間同じ場所を嗅ぎ続けることがあり、飼い主にとっては進みが遅く感じられるかもしれません。しかし、これは本能的な行動であり、バセット・ハウンドにとっては大切な精神的刺激でもあります。したがって、急がせるのではなく、ある程度犬のペースに合わせて散歩させることが望ましいでしょう。
運動量の目安としては、成犬の場合1日2回、各30分〜1時間程度の散歩が理想とされています。合計で1〜2時間程度の活動が必要ですが、全力で走らせる必要はありません。ジョギングや自転車に合わせて走るような速い運動には向いておらず、むしろ足腰への負担になるため避けたほうが賢明です。
注意すべき点として、肥満になりやすい体質があるため、散歩や軽い遊びを継続して行うことは健康維持に不可欠です。特に胴長短足の体型は関節や背骨に負担がかかりやすく、体重の増加は椎間板ヘルニアのリスクを高めます。食事管理とあわせて、日常的な運動を怠らないようにすることが重要です。
また、運動は単なる体力消耗だけでなく、精神的な満足感を得る手段でもあります。バセット・ハウンドは嗅覚を使う活動が好きなので、散歩の際に「におい探しゲーム」を取り入れると良い刺激になります。例えば、庭や公園にフードを隠して探させるといった遊びは、運動不足解消と同時に本能を満たすことができ、ストレス軽減にもつながります。
室内での生活では、活発に走り回ることは少ないですが、長時間まったく運動をしないでいるとストレスや肥満を招きます。そのため、散歩が難しい日は知育玩具や引っ張り遊び、かくれんぼなどを取り入れて体と頭を使わせてあげると良いでしょう。
まとめると、バセット・ハウンドは「短時間で激しく動く犬」ではなく「ゆっくり長く動く犬」と言えます。運動量は中程度であり、特別に激しい運動を必要としませんが、毎日の散歩やにおい探索を欠かさないことが健康維持と精神的充実につながります。飼い主が犬の特性を理解し、無理のない範囲で継続的に運動を取り入れることで、バセット・ハウンドは心身ともに健やかに暮らしていけるのです。
体の特徴・被毛・毛色の特徴
バセット・ハウンドは、ひと目でわかる独特の体型と愛嬌のある外見で知られています。その姿は一度見たら忘れられないほど個性的で、犬種の魅力を語るうえで欠かせない要素です。ここでは、体の構造や被毛、毛色といった特徴を詳しく解説していきます。
まず、体型についてです。バセット・ハウンドは中型犬に分類されますが、体重は25〜35kgほどに達し、短い足にずっしりとした体をのせています。体高は33〜38cm程度と比較的低く、体長は体高の2倍近くあるため、典型的な「胴長短足」体型です。この体型は地面に近い位置でにおいを追跡するのに適しており、猟犬としての役割に非常に合致しています。足は短くても骨太で筋肉質なため、見た目以上に力強さがあります。
顔つきもバセット・ハウンドの大きな特徴です。大きく垂れ下がった耳、たるんだ皮膚、しわの寄った額、そして悲しげで優しさを感じさせる瞳。これらが組み合わさることで、ユーモラスでありながら人の心を惹きつける独特の魅力を放っています。耳は非常に長く、歩くと地面を引きずるほどで、においを集めやすくする役割を持っています。また、皮膚のたるみも同様に匂い分子を保持し、嗅覚追跡の助けになるとされています。
被毛については、短毛で硬めのダブルコートを持っています。上毛はしっかりとしていて汚れや雨をはじき、下毛は密集しており体温を保持する役割を果たします。被毛は短いものの抜け毛は多く、換毛期には特に念入りなブラッシングが必要です。週に数回のブラッシングを行えば毛並みの健康を保てるだけでなく、皮膚の血行促進にもつながります。
毛色に関しては非常にバリエーション豊かです。典型的なのはトライカラー（ブラック、ホワイト、ブラウンの組み合わせ）やレモン＆ホワイトですが、ブラック＆ホワイト、レッド＆ホワイト、マホガニーなども見られます。毛色のパターンは個体によって大きく異なり、同じ配色でも模様の入り方が違うため、唯一無二の個性が現れる部分といえるでしょう。
体の特徴として注意すべき点は、長い胴と短い足の構造から、腰や背中に負担がかかりやすいことです。特に階段の昇り降りや高いところからの飛び降りは背骨を痛めるリスクが高いため、生活環境に配慮する必要があります。また、長い耳は通気性が悪く、耳の病気にかかりやすいため、こまめなチェックと清掃が欠かせません。
まとめると、バセット・ハウンドは「独特の体型と表情豊かな顔立ち」「短毛ながら抜け毛が多い被毛」「豊富な毛色のバリエーション」を持つ犬種です。その外見的な特徴は猟犬としての歴史に根差した機能性を備えつつも、家庭犬としては愛らしさを強調する魅力となっています。このユニークな外見こそが、多くの愛犬家にとって忘れられない存在となる理由のひとつでしょう。
里親・ブリーダー・値段
バセット・ハウンドを迎える方法としては、大きく分けて「ブリーダーから購入する」「ペットショップから購入する」「里親として迎える」の三つのルートがあります。それぞれに特徴があり、家庭の状況や飼い主の希望に応じて選択することが大切です。
まず、ブリーダーから迎える場合についてです。日本ではバセット・ハウンドを専門に扱うブリーダーはそれほど多くはありませんが、質の高い繁殖を行っているブリーダーは存在します。信頼できるブリーダーは、犬の健康状態や性格、遺伝的疾患の有無についてしっかり管理しており、両親犬の情報を開示してくれるのが一般的です。購入価格は20万〜40万円程度が目安ですが、血統や毛色の珍しさによってはさらに高額になることもあります。特にショードッグとしての素質を持つ子犬は高値で取引される傾向があります。
次にペットショップですが、バセット・ハウンドは大型犬に比べれば中型犬であるとはいえ、体型的にやや飼育管理が難しいため、店頭で見かけることはあまり多くありません。ごく一部のショップで扱われる場合もありますが、犬舎環境や社会化の経験不足が心配されることもあるため、慎重に見極める必要があります。
一方で、里親制度を利用して迎えるという方法もあります。バセット・ハウンドは温厚で家庭犬向きの性格を持っているものの、頑固な一面や運動・ケアの負担から、飼育が難しくなって手放されるケースも少なくありません。そのため、保護団体や動物愛護センターで新しい飼い主を探していることがあります。里親として迎える場合、譲渡費用は基本的に医療費（去勢・避妊手術、ワクチン、フィラリア検査など）の一部負担となり、数万円程度に収まることが多いです。初期費用を抑えたい方にとっては魅力的な選択肢ですが、保護犬ならではの背景を理解し、根気よく信頼関係を築く姿勢が求められます。
いずれの方法で迎えるにせよ、重要なのは「信頼できる相手から譲り受けること」です。健康状態の確認や性格の傾向、両親犬の情報をできる限り得ることで、後々のトラブルを防ぐことができます。また、ブリーダーや保護団体と良好な関係を築いておくと、飼育に関する相談もしやすくなるため安心です。
飼育にかかる費用面についても触れておきましょう。購入費用以外に、バセット・ハウンドは中型犬としてフード代や医療費が比較的かかります。さらに耳や皮膚のケア、定期的な健康診断を怠ることができない犬種なので、年間の維持費は小型犬に比べて高めになると考えておくべきです。
総合すると、バセット・ハウンドを迎える際には「どのルートで迎えるか」だけでなく「迎えた後に適切に飼育できるか」という点が非常に重要です。価格や入手のしやすさだけで決めるのではなく、自分の生活スタイルや飼育にかけられる時間と労力をしっかり考慮したうえで選択することが、この犬種と幸せに暮らすための第一歩になるでしょう。
バセット・ハウンドの写真集
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バセット・ハウンドの動画 その２
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