ワイヤー(ワイアー)・フォックス・テリアの原産国はイギリスとなります。
始祖犬はブラック・アンド・タン・テリア(イギリス・ウェールズ州を中心に生息していたテリアの一種) という説が有力です。
スムース・フォックス・テリアとは、もともと同じ犬種だったようです。
ワイヤー(ワイアー)・フォックス・テリアは、イギリスで、当初は害獣を追い払う役目でしたが、 後にキツネ狩りを主な活躍の場とする狩猟犬(キツネを巣の中から追い出す)として飼われていました。
ワイヤー(ワイアー)・フォックス・テリアは能力が高く、狩猟犬として非常に優秀だったようです。 また、その頭の良さから、サーカスにも使われていました。
そして、18世紀のイギリスにおいて、当時イングランド国王のエドワード7世によりワイヤー・フォックス・テリアが 飼われていたことで一般的にも普及し庶民の間でも人気が出ました。
なお、被毛が固くて太いワイヤーのようになっているため、その名に『ワイヤー』が付いています。
ワイヤー・フォックス・テリアは、その快活でエネルギッシュな性格と鋭い知性によって知られる犬種です。もともとはキツネ狩りにおいて穴に潜り込み、獲物を追い立てる役割を担っていたため、自立心と大胆さが際立ちます。こうした背景を理解すると、しつけにおける難しさと面白さが見えてきます。
まず、ワイヤー・フォックス・テリアは非常に賢く学習能力が高い犬種です。一度理解したことはしっかりと覚え、正しく導けば飼い主の意図を素早く汲み取ります。しかし、その反面で頑固さや自己主張の強さも併せ持っているため、従順さだけを求めると期待通りにはいかないことが多いです。彼らは「なぜそれをしなければならないのか」という理由を感じ取ろうとする傾向があり、単調な指示や強制的な態度には反発することがあります。したがって、しつけにあたっては「犬が自発的に動きたくなるような工夫」が求められます。
具体的には、短時間でテンポよく進めるトレーニングが効果的です。ワイヤー・フォックス・テリアは集中力は高いものの長続きはせず、同じ練習を繰り返すと飽きてしまいます。たとえば「おすわり」や「まて」といった基本的なコマンドを教える際には、成功した直後におやつや褒め言葉を与えて、達成感を積み重ねることが重要です。この積み重ねによって、「人と一緒に行動すると楽しいことが起こる」と学習し、しつけへの意欲が自然に高まります。
また、狩猟本能の強さゆえに、動くものを追いかける習性があります。散歩中に鳥や猫、自転車などを見かけると一気に興奮して引っ張ってしまうことも珍しくありません。このため、幼少期からリードコントロールを徹底することが必要です。引っ張り防止用のハーネスを使うと同時に、歩調を合わせる練習を日常的に行いましょう。特に「ヒール(横について歩く)」を覚えさせることは、後々の安全性や快適な散歩習慣につながります。
さらに、この犬種は自己判断力が高いため、自由を与えすぎると「自分が群れのリーダーだ」と勘違いすることがあります。リーダーシップをしっかり示しつつも、罰ではなく一貫したルールで接することが肝要です。例えば、飛びつきをやめさせたいときには叱るのではなく、背を向けて相手にしないことで「望まない行動をしても楽しいことは起きない」と教え込むのが効果的です。
一方で、遊びを取り入れたトレーニングは非常に有効です。ボール遊びや知育玩具を使ったゲームを通じて指示を盛り込むと、楽しさと学習を両立させることができます。ワイヤー・フォックス・テリアは好奇心旺盛で、何か新しいことを覚えること自体が刺激になります。そのため、飼い主も一緒に楽しむ姿勢で取り組むことが大切です。
総じて、ワイヤー・フォックス・テリアのしつけは「賢さ」と「独立心」という二面性を理解しながら進める必要があります。時間と根気は必要ですが、正しい方向性で一貫して取り組めば、非常に信頼できるパートナーに育ちます。むしろ一度関係性が築ければ、学んだことを忘れにくく、人と協力することを喜ぶ犬種でもあるのです。その意味で「しつけの難しさ」が「やりがいの大きさ」に直結する犬種と言えるでしょう。
ワイヤー・フォックス・テリアの性格を語る上で欠かせないのは、その明るさと旺盛な活力です。彼らは常に周囲に目を配り、少しの刺激でも敏感に反応するため、家庭においては「小さな元気印」といった存在になります。そのルーツである狩猟犬としての資質が色濃く残っており、活動的で独立心に富んでいますが、一方で人間との強い絆を築くことも好む二面性を持っています。
まず、気質全般について言えば、ワイヤー・フォックス・テリアは穏やかさというよりも「活発さ」と「快活さ」が目立つ犬種です。じっとしていることが苦手で、常に遊びや冒険を求める傾向があります。そのため、落ち着きのある穏やかな家庭犬を求める人にとっては、少し手に余る部分があるかもしれません。しかし、エネルギーを適切に発散させる環境を整えてあげれば、家庭内では陽気で愛嬌たっぷりの存在として楽しませてくれるでしょう。
性格的にはとても好奇心旺盛で、新しい物事に果敢に挑む勇気を持っています。初めて見る人や犬に対しても積極的に近づくことが多く、基本的には社交的な性質です。ただし、警戒心も残っており、特に縄張り意識が刺激される場面では吠えやすい傾向が見られます。この点は番犬的な役割を果たすとも言えますが、集合住宅や静かな環境では注意が必要です。
穏やかさという観点で見ると、ワイヤー・フォックス・テリアは子犬期からのしつけと環境づくりによって大きく変わります。狩猟本能の強い犬は刺激に敏感に反応しますが、その反応を「遊び」や「運動」に正しく導けば、家庭内では落ち着いた一面を見せます。例えば、十分に運動した後は満足感からリラックスし、飼い主の膝の上で甘えることもあります。つまり、エネルギーの発散と安心できる環境がセットになってこそ、彼らの穏やかな一面が引き出されるのです。
また、この犬種は知能が高く、自分の意志を持って行動しようとするため、頑固に見える瞬間があります。例えば、気に入らない散歩コースでは立ち止まったり、遊びをやめようとしなかったりといった行動が見られることもあります。しかし、それは「反抗」ではなく「自己表現」であり、正しいリーダーシップをもって対応すれば、むしろ協調性を見せる場面が増えていきます。
家庭においては、特に子どもや他の家族と過ごすことを楽しむ性格です。自分が注目を浴びることが大好きで、褒められたり構ってもらうと大変満足します。そのため、孤独には弱く、長時間の留守番は強いストレスを招く可能性があります。留守番が避けられない場合には、知育玩具を与えるなど「頭と体を使う遊び」を工夫することが望ましいでしょう。
まとめると、ワイヤー・フォックス・テリアの気性は穏やかというよりも「活発で快活」、そして「愛情深く社交的」であると表現するのが適切です。ただし、その活発さを持て余さないためには、運動と精神的刺激の両方をバランス良く与えることが不可欠です。飼い主がしっかりと環境を整え、彼らの本能や特性を理解した接し方をすれば、家庭の中で陽気で頼もしいパートナーとなり、その陽気な性格は家族全体に活力をもたらしてくれるでしょう。
ワイヤー・フォックス・テリアは、外見から受ける印象どおり、丈夫で活動的な犬種です。狩猟犬として培われた強い体質とスタミナを備えており、一般的には健康で長生きしやすい犬とされています。しかし、その一方で遺伝的に起こりやすい病気や、活発さゆえに注意が必要なけがのリスクも存在します。飼い主としては「元気だから大丈夫」と油断せず、日頃から予防と観察を徹底することが肝要です。
まず、寿命についてですが、平均的には12~15年ほど生きることが多いとされています。小型から中型の犬に分類されるため、大型犬よりも寿命が長めであり、環境や健康管理によっては16年以上生きる個体も珍しくありません。活動的な犬種であるため、運動不足や肥満にさえ気を付ければ、比較的長く健康を保てる傾向があります。
ただし、遺伝的に注意が必要な病気はいくつか知られています。代表的なのが「てんかん」です。ワイヤー・フォックス・テリアはてんかんの好発犬種のひとつとされており、突発的な発作が起こることがあります。てんかんは完治が難しい病気ですが、薬によるコントロールや生活環境の工夫によって、多くの犬は通常の生活を送ることが可能です。発作の兆候を早めに獣医師と共有し、継続的にケアしていくことが重要です。
また、皮膚に関するトラブルも比較的多い犬種です。硬く密生した被毛の下は通気性が悪く、アトピー性皮膚炎や膿皮症などを発症することがあります。特に湿度の高い日本の気候では、蒸れによる皮膚の炎症に注意が必要です。定期的なブラッシングや適度なトリミングで被毛を清潔に保つこと、加えて食事管理で皮膚の健康をサポートすることが有効です。
運動好きな犬種であるため、けがのリスクも少なくありません。ジャンプや急なダッシュを繰り返す習性から、膝蓋骨脱臼(パテラ)や靭帯損傷を起こすケースがあります。特に若齢期やシニア期は関節に負担がかかりやすく、フローリングの滑りやすい床での生活は危険要因となります。絨毯やマットを敷いて関節への負担を軽減し、無理な運動を避ける工夫が望ましいでしょう。
加えて、白内障や緑内障といった眼の病気にも注意が必要です。ワイヤー・フォックス・テリアは眼の疾患が比較的多く、加齢とともに進行する可能性があります。定期的な健康診断の際に眼のチェックを受け、異常があれば早期治療を行うことが長寿につながります。
健康管理の面では、栄養バランスの取れた食事と十分な運動が基本です。特にこの犬種は活動量が多いため、カロリー消費に見合ったフード選びが重要です。高たんぱく・低脂肪の食事を心がけることで、肥満や関節への負担を防ぐことができます。また、日常的な歯磨きやデンタルケアも大切です。口腔内のトラブルは全身の健康に悪影響を及ぼすため、歯周病予防は寿命の延伸に直結します。
まとめると、ワイヤー・フォックス・テリアは基本的に健康で長寿な犬種ですが、遺伝性の疾患(てんかん・眼疾患)、皮膚トラブル、関節のけがには注意が必要です。これらに早期対応し、適切な生活環境を整えることで、その快活な性格を長い年月にわたって楽しむことができます。活発さを維持することが、すなわち健康の証であり、寿命を全うするための大切な要素でもあるのです。
ワイヤー・フォックス・テリアは、陽気で遊び好きな性格から、家庭内での暮らしにおいて良いコンパニオンとなる可能性を秘めています。ただし、狩猟犬として培われた本能と強気な気質を併せ持つため、他の犬や子どもとの同居には工夫と注意が必要です。その一方で、正しい環境づくりと社会化ができれば、家族にとって非常に頼もしく楽しい存在になります。
まず、他の犬との関係についてです。ワイヤー・フォックス・テリアは本来、単独で獲物に立ち向かうことが求められてきた犬種です。そのため、群れで協力するよりも「自分の判断で動く」ことに慣れており、他犬に対して自己主張が強く出ることがあります。特に同じテリア種や気の強い犬種とは、衝突しやすい傾向があります。散歩中に他の犬に出会うと吠えたり突進したりするケースも珍しくありません。
しかし、子犬の頃から多様な犬と触れ合い、適切に社会化を行えば、他の犬に対しても柔軟な対応ができるようになります。ドッグランや散歩コースでの出会いを通じて「他の犬と一緒に過ごすのは楽しいことだ」と学ばせることが大切です。また、複数飼いをする場合には、先住犬と相性を慎重に見極める必要があります。特に性格が穏やかな犬や、自分から強く主張しない犬とは比較的うまくやっていける傾向があります。
次に、子どもとの同居について考えてみましょう。ワイヤー・フォックス・テリアは遊び好きで活発なため、子どもにとっては絶好の遊び相手になります。ボール遊びや追いかけっこなどを楽しむ姿は、まさに良き兄弟のように映るでしょう。ただし、興奮しやすく俊敏な動きを見せる犬種であるため、勢い余って飛びついたり、子どもの持つおもちゃに反応して噛んでしまったりするリスクもあります。小さな子どもと一緒に過ごす際には、必ず大人が間に入って見守ることが必要です。
また、ワイヤー・フォックス・テリアは注意深く感受性の高い犬でもあります。子どもが乱暴に扱ったり大きな声を出したりすると、防御的な行動に出ることがあります。子どもに対しては「犬への接し方」をしっかり教え、落ち着いた態度で接するよう促すことが重要です。犬と子どもがお互いを尊重できる環境を整えれば、信頼関係は自然と育まれます。
さらに、この犬種は孤独が苦手で、家族との関わりを強く求めます。そのため、子どもや他の犬と一緒に遊べる環境は、精神的な安定にもつながります。多頭飼いや子どものいる家庭であれば、適度な刺激と遊び相手が常に存在することで、より健全に成長していく可能性があります。
総じて、ワイヤー・フォックス・テリアは他の犬や子どもとの同居において「可能性は高いが工夫が必要な犬種」と言えるでしょう。自己主張の強さと遊び好きの性格を理解し、適切な社会化や安全な環境づくりを心がければ、家庭にとって非常に楽しく頼もしい存在になります。うまく調和できれば、その陽気さと賢さは子どもたちにとっても良き学びとなり、他の犬にとっても刺激となって、お互いを高め合う関係を築けるのです。
ワイヤー・フォックス・テリアは、非常に活動的でエネルギッシュな犬種です。その運動欲求は小型~中型犬の中でも特に高い部類に入り、毎日の生活で十分な発散の機会を与えなければ、ストレスから問題行動につながる可能性があります。彼らの祖先はキツネ狩りに用いられ、藪や穴に飛び込みながら俊敏に動く役割を担っていました。その歴史が色濃く残っているため、現代の家庭犬として暮らす上でも「動きたい・働きたい」という本能が強く表れます。
まず、日常の散歩についてですが、ワイヤー・フォックス・テリアには1日2回、各30分以上のしっかりとした散歩が望まれます。単なるトイレ目的の短い散歩ではエネルギーを発散しきれず、不満を抱えてしまいます。特に若齢期はスタミナがあり、1時間近く歩いたとしてもまだ余力を見せることがあるほどです。散歩コースには変化を加えたり、途中でジョギングや遊びを取り入れることで、精神的にも満足感を与えることができます。
また、ワイヤー・フォックス・テリアは「頭を使う運動」も好む犬種です。単調な運動よりも、ボールを追いかける、フリスビーで遊ぶ、アジリティ競技のように障害物を越える、といった複雑で挑戦的な活動を好みます。特にアジリティはこの犬種の俊敏さと賢さを発揮できるスポーツであり、心身の健康維持に非常に適しています。家庭でも、階段を使った上り下りや、かくれんぼ遊びを取り入れると満足感を与えられます。
一方で、運動不足のまま放置すると、吠え癖や家具をかじる、掘るといった破壊的な行動に発展することがあります。これは「問題行動」ではなく、あくまで「満たされないエネルギーの発散方法」です。したがって、飼い主が積極的に遊びや運動の機会を提供することが、円満な同居生活のための鍵となります。
また、ワイヤー・フォックス・テリアは動くものに対する追跡本能が強いため、運動中に小動物や自転車を見つけると急に飛び出すことがあります。そのため、安全なドッグランやフェンスのある広場で思い切り走らせるのが理想的です。リードをつけたままジョギングをする際も、周囲の状況に注意を払い、予期せぬ引っ張りに備えておく必要があります。
さらに、精神的な刺激を与えることも忘れてはいけません。ワイヤー・フォックス・テリアは知的好奇心が強いため、散歩の途中で「新しい匂いを嗅ぐ」「コマンドを混ぜながら歩く」といった工夫が運動効果を高めます。単なる体力消費ではなく、「頭と体を一緒に使う活動」を組み合わせることで、彼らの満足度は大きく向上します。
年齢によって運動量の調整も必要です。若い頃は持ち前の体力を活かして思う存分走り回らせることができますが、シニア期に入ると関節や心肺機能への負担を考慮しなければなりません。それでも、完全に運動をやめるのではなく、短時間でも散歩を継続し、筋力と心の健康を保つことが大切です。
総合的に見て、ワイヤー・フォックス・テリアは「高い運動欲求を持つ犬種」であり、飼い主には相応の体力と工夫が求められます。しかし、そのエネルギーを発散させてやることができれば、家庭内では落ち着きを見せ、愛情深いパートナーとなります。彼らにとって運動は単なる体力消費ではなく、精神の安定や家族との信頼関係を築くための重要な要素なのです。
ワイヤー・フォックス・テリアは、外見的にも非常に個性的で魅力に富んだ犬種です。その堂々とした姿勢や精悍な顔立ちは、狩猟犬としての歴史を物語ると同時に、家庭犬としての愛らしさをも兼ね備えています。ここでは、体の大きさや骨格、被毛の質感や毛色のパターンについて詳しく見ていきましょう。
まず、体格についてですが、ワイヤー・フォックス・テリアは小型から中型の間に分類されます。体高はおおよそ39cm前後、体重は7~9kg程度が標準とされています。骨格は引き締まっており、筋肉質でバランスの取れた体型です。その姿は「小さなアスリート」と表現されることもあり、見た目以上に力強さを感じさせます。胸は深く、背線はまっすぐで、引き締まった腰回りが特徴的です。俊敏で軽快な動きを支える体型であることが一目でわかります。
頭部は長く、やや四角い印象を与えます。マズルは力強く、特にあごの部分がしっかりしているため、狩猟犬として小動物を捕らえるのに適していました。目は小さめで暗色、表情には鋭さと知性があふれています。耳は小さくV字型で、前方に折れ曲がっているのが典型的な特徴です。この耳の形は、全体の精悍さを引き立てながらも、どこか愛嬌を感じさせます。
次に被毛について見ていきましょう。ワイヤー・フォックス・テリアの最大の特徴は、名前の通り「ワイヤーコート」と呼ばれる硬質な被毛です。外側のオーバーコートは非常に硬く密生しており、触れるとゴワゴワとした質感を持ちます。この硬い毛は、もともと藪や穴に潜り込んでも傷つきにくいように進化したものです。一方で、内側には柔らかいアンダーコートが存在し、防寒性を高めています。二重構造の被毛は季節を問わず快適さを保つため、アウトドア活動に適した犬種と言えるでしょう。
ただし、この被毛は自然に抜け落ちることが少なく、定期的な「ストリッピング」と呼ばれる専門的な手入れが必要です。これは硬いオーバーコートを手で抜き、新しい毛の生え変わりを促す方法で、被毛の美しさと健康を維持するために欠かせません。トリミングを怠ると毛が柔らかくなり、見た目の特徴が失われるだけでなく、皮膚トラブルを引き起こす原因にもなります。
毛色に関しては、基本的に「ホワイト地にブラックやタン(茶色)の斑」が入るのが標準です。体の大部分は白で、そこに黒い斑や茶色のマーキングが加わります。特に頭部や耳、背中に模様が入ることが多く、その配置によって個体ごとの印象が大きく異なります。毛色のパターンは一頭一頭がユニークで、飼い主にとっては「自分だけの相棒」と感じられる魅力のひとつです。
全体的な印象として、ワイヤー・フォックス・テリアはコンパクトながら力強く、俊敏さと耐久性を兼ね備えた体を持っています。そして、その硬質な被毛と独特の毛色パターンは、この犬種を他と一線を画す存在にしています。見た目の華やかさだけでなく、手入れを通じて飼い主と犬との絆を深めるきっかけにもなるのが、ワイヤー・フォックス・テリアならではの特徴といえるでしょう。
ワイヤー・フォックス・テリアは、テリア種の中でも特に人気のある犬種のひとつで、その魅力的な外見と活発な性格から、多くの愛犬家に支持されています。しかし、日本国内においては決して数が多い犬種ではなく、ペットショップで日常的に見かけることは少ないのが実情です。そのため、入手を希望する場合には、ブリーダーを通じた購入か、里親募集を探すのが主な方法となります。
まずブリーダーについてです。ワイヤー・フォックス・テリアは被毛の質感や毛色の模様が犬種の特徴として重視されるため、適切な知識を持つブリーダーから迎えることが望まれます。特にショードッグとしての歴史も長い犬種であるため、血統やスタンダードにこだわりを持つブリーダーが多く存在します。信頼できるブリーダーは、両親犬の性格や健康状態を公開してくれるだけでなく、子犬の社会化にも力を入れており、迎え入れ後の生活がスムーズになるよう配慮してくれます。購入を検討する際には、直接見学し、飼育環境や親犬の様子を確認することが大切です。
値段については、一般的に子犬の価格は25万~40万円程度が相場とされています。ただし、毛色や模様のバランス、血統の質、ショーでの実績などによってはさらに高額になる場合もあります。特に毛質が理想的で、犬種標準に近い個体はブリーダー間でも需要が高く、50万円以上で取引されることもあります。一方で、ペットタイプとして家庭犬を目的に迎える場合は、やや価格が抑えられることもあります。
次に、里親として迎えるケースについてです。ワイヤー・フォックス・テリアは活発で頑固な一面を持つため、飼い主がその特性に対応できずに手放されてしまう例も見られます。そのため、動物保護団体やインターネット上の里親募集サイトで見かけることもあります。ただし、数自体は多くないため、タイミングや地域によってはなかなか出会えない場合もあります。里親として迎える際には、これまでの生活歴や性格、健康状態を確認し、家庭環境に適しているかをよく考えることが重要です。
里親やブリーダーから迎えるいずれの場合でも共通して大切なのは、「犬種の特性を理解しているかどうか」という点です。ワイヤー・フォックス・テリアは見た目の可愛らしさに反して、飼い主に体力やしつけの一貫性を求める犬種です。そのため、初心者が安易に飼うと手に余り、結果的に犬が不幸になってしまうケースもあります。迎え入れる前に、自身のライフスタイルや家庭環境が適しているかを十分に検討することが求められます。
最後に、迎えた後の費用についても触れておきましょう。ワイヤー・フォックス・テリアは定期的なトリミングが欠かせない犬種です。ストリッピングやカットを専門のトリマーに依頼すると、1回あたり5,000円~10,000円程度かかることがあります。また、活発な犬種ゆえに健康管理や運動設備にも費用がかかることを考慮しておく必要があります。購入価格だけでなく、継続的に必要となる飼育費用を見積もり、無理なく世話を続けられるかどうかを判断することが大切です。
まとめると、ワイヤー・フォックス・テリアは希少性が高いため入手経路は限られますが、信頼できるブリーダーや里親募集を通じて迎えることが可能です。値段はやや高めに設定されることが多いものの、それに見合うだけの魅力と存在感を持っています。大切なのは価格や外見にとらわれず、犬種の特性や生活スタイルとの適合性を考慮して迎え入れることです。そうすれば、長い年月にわたり、陽気で賢いパートナーとして暮らすことができるでしょう。
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ワイヤー・フォックス・テリアって、見た目のインパクトもさることながら、独特の存在感がある犬種だなと思いませんか?最近たまたまドッグカフェでワイヤー・フォックス・テリアに出会ったんですが、その瞬間からずっと頭から離れなくて…。実は今まで「テリア」とつく犬たちはどれも同じようなイメージを持っていたんですけど、実際に近くで見てしまうと、他のテリア
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.......(続きはここをクリック)はじめまして。最近ワイヤー・フォックス・テリアという犬種に興味を持ち始めて、もしいつか飼うならどんな性格なのか、どんな注意点があるのか知りたくて投稿しています。恥ずかしながら、それまであまりテリア系の犬種には詳しくなかったのですが、SNSなどでたまたま見かけて、すごく活発で元気そうな子が多いなと感じ、どんどん興味が湧いてきました。
た
.......(続きはここをクリック)こんばんは!いきなりなんですが、最近ずっと考えてることがあって、インターネットで犬好きのみなさんの知恵をお借りしたいと思って投稿します。ちょっと長くなっちゃうかもだけど、そのへんはお許しください。
実は、ワイヤー・フォックス・テリアっていう犬種に最近すごく惹かれてます。うちの実家にも犬はいるんだけど、全然違う犬種だから、テリア系のこと
.......(続きはここをクリック)最近、ワイヤー・フォックス・テリアという犬種がとても気になっています。ただ、私は本当に犬の知識が浅くて、ワイヤー・フォックス・テリアってどういう性格なのかが全然分かりません。犬好きの知人ともそんなに話す機会がなく、いざネットで調べようかなと思っても、専門用語が多かったり、自分に合う情報を見つけるのが意外と難しかったりします。
普段から
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.......(続きはここをクリック)現在、ワイヤー・フォックス・テリアとのドッグラン口コミ投稿はありません。
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