【わんぱくさと優しさをあわせ持つ愛嬌キャラ、ボストン・テリア(ボステリ)】

ボストン・テリアの基本情報(性格・しつけ・病気など)

 
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ボストン・テリア
[英記]:Boston Terrier

    ◇基本データ
  • ・サイズ: 中型犬
  • ・体高:38cm~43cm
  • ・体重:6kg~11kg

  • ◇起源・歴史・沿革・系統:
  • ボストン・テリアの原産国はアメリカ合衆国です。
    しかしながら元来の起源を遡るとイギリスに発祥を持っています。
    1860年代頃、ブルドッグとイングリッシュホワイトテリアのミックス犬種は愛好家の間で人気を博していました。これらの犬種はブルドッグとテリア系それぞれの特徴をうまく保持しており、知的な優秀な犬種でもあったようです。
    そして、これらの犬種は、アメリカのマサチューセッツ州へと持ち込まれ、当時のアメリカの愛犬家の中で人気が出ていました。

    その後、19世紀後半のアメリカ・マサチューセッツ州ボストン市にて、ブルテリアとブルドッグを交配させ、 もともとの目的としては闘犬用として生み出されました。
    その後、ボストン市近辺で人気犬種となりましたが、当初は体重20kg以上もある大型犬で、犬種名「ボストン・ブル」と呼ばれていました。
    現在の姿の小型化されたものは徐々に改良を重ねて実現された結果となります。

    しばらくは、ボストン周辺地域のみで見かけられる犬種でしたが、徐々に普及していきました。
    1893年にはアメリカンケネルクラブにより「ボストン・テリア」という犬種として正式に認定されました。

    また、当時は『アメリカン・ブル・テリア』(または『ラウンドヘッド』)とも呼ばれており、 愛好家による専用クラブもできていました。
    しかし、ブル・テリアという名称の犬種は当時すでに存在していたため、 『ボストン・テリア』という呼称に変更されました。

    さらに、ブルドッグ・ブルテリア以外にもホッパーズ・ジャッジ(イングリッシュ・テリアとブルドッグの交配) 、ピットブル・ボクサー、フレンチブルドッグ等とも交配され改良されていきました。

    そして、1920年代ごろからヨーロッパでも普及しはじめ、アメリカでも引き続き人気は上昇し、1950年代にはアメリカ国内で一番人気のある犬種となったこともあります。
    尚、現在は原産地のアメリカ・マサチューセッツ州の州犬にも指定されています。

    また、ボストン・テリアは日本でも近年人気となってきている犬種の一つで「ボステリ」の略称でも親しまれており、古くは昭和期のマンガ『のらくろ』のモデル犬になっていることでも有名です。


    ※ボストン・テリアは同じ犬種内でも体格(体重)の幅が広く、 体重により次の分類にわかれます:
    小型(6.8㎏未満)・中型(6.8~9.1㎏)・大型9.1~11.4㎏


    ◇こんなスタイルで犬を飼いたい方・こんな状況の方との相性Good!!
    ・賢くしつけしやすい犬が良い
    ・いびきやどこか抜けているのも愛せる
    ・小さいお子様や他の犬と同居する予定がある
    ・多少の遺伝的病気のリスクは許容する
ボストン・テリアのメイン写真 ボストン・テリアの特徴評価グラフ

しつけのしやすさ

ボストン・テリアは賢く、飼い主さんの表情も見ながら彼らなりに意図をくみ取ろうとしてくれます。
そういった賢さもあり、学習能力としては高いものを持っています。

叱られることは苦手で、叱られることで意気消沈してしまう場合があります。
また、感受性が豊かな犬種でもあるので、少なくとも感情的に叱るのは避けなければいけません。
無視することで充分に叱られている効果を与えることもできますので、 長い目で見てあげながら厳しすぎずしつけをするのがコツになりそうです。

しつけは充分に行うことができる犬種と言えるでしょう。

気性の穏やかさ・性格

テリア系とブルドッグ系の血を受け継ぐボストン・テリアは、活発で明るい面も色濃く持っていますが、 優しくも忍耐強さも持っています。
他のテリア系の犬種と同様に、興奮すると一気にハイテンションになることがあり、そういった場合は興奮状態から冷めるまでが時間がかかりますので、日常生活で興奮する要因となるものを避けれるようにしておく、興奮状態になったらうまく制御する等、興奮状態になることに対する配慮が必要です。

無駄吠えはほとんどありませんが、縄張り意識は他の犬種よりも強いため、見知らぬ人に対しては警戒して、相手が近寄って来た場合などには吠えたりすることはあります。

また、ボストン・テリアはベースとしては賢さを持っている一方、どこか抜けている部分があったりするようで、 そこらへんが魅力的な犬種です。

病気・けがへの強さ・寿命

ボストン・テリアの平均寿命は10~14年となります。
小型ながらも屈強な体を持っています。
短頭種であるため、フレンチブルドッグなどの他の短頭種の犬と同様に、 温度調節が苦手で、特に暑さに弱くなります。寒さも得意ではありません。

それと、短頭種に多い、いびきをかく習性をボストン・テリアも持っています。

呼吸器系の遺伝的リスクとしては、『鼻腔狭窄(鼻の穴が狭くなり、呼吸困難になる)』や 『軟口蓋過長症(気道が狭く呼吸困難)』等があります。

また、その運動量ゆえに、床で足を滑らせたりした際に『膝蓋骨脱臼』という、 膝の皿がずれてしまうことで起こるけがにも注意が必要です。
運動不足等の理由による肥満にもなりやすいため、肥満が原因の糖尿病もリスクが考えられます。

目の病気として、角膜への外傷が起因となる白内障になりやすくなります。

他の犬や子どもとの同居しやすさ

ボストン・テリアは優しい性格に加えて、忍耐強い部分もあるため、小さいお子様に対しても寛容に接してくれます。
穏やかな面も持ち合わせていますので、お子様をはじめとした家族や他の犬に対しても、友好的に付き合ってくれることでしょう。
ただ、持ち前の運動神経の良さ・体力がある犬種ですので、一緒に遊んでいて怪我などしないように、元気すぎる部分には気をつけたいところです。
他の注意点として、ボストン・テリアは子供などに対して嫉妬する面もありますので、遊ぶ時も飼い主さんがきちんと構ってあげれるようにできるといいでしょう。

また、ボストン・テリアは抜け毛が少ない方であるため、毛などの衛生面でも清潔に保ちやすい犬種です。
トリミングは通常は必要のない犬種ですので、日々のブラッシングをしっかりすることでケアすることができます。

運動量の多さ

テリア系の流れをくむボストン・テリアは、活発で非常に遊び好きです。
筋肉質な体格からも想像がつきやすい通り、元気に遊びまわるのがとても大好きな犬種です。その運動神経の良さゆえにアジリティなども覚えさせればできるようになるでしょう。

普段の必要な運動量としては、少し長めの散歩や広いところで走り回らせて遊ぶぐらいは必要になってきます。
散歩の量としては、1回あたり30分〜1時間程度を1日2回程度が適切な目安になります。

ただ、前述の通りにボストン・テリアは鼻(マズル)が短い犬種ですので、温度調節が苦手で暑さに対しては他の犬種よりもさらに注意が必要です。
特に暑い季節に外で遊ばせる際は、熱中症対策などには充分に注意しなくてはいけないでしょう。

体の特徴・被毛・毛色の特徴

ボストン・テリアは、短い被毛が表面を覆い、感触は滑らかな肌をしています(スムースコート)。
白と黒の毛色のイメージの強いボストン・テリアですが、毛色はブリンドル(黒毛ベースの中に茶色い毛が混ざっている)を基本とした色の分類になります。
具体的には、ブラックブリンドル&ホワイト(黒の中に若干茶色が混ざっているものと白)、ブリンドル&ホワイト(茶色っぽい色の虎毛のようなものと白)が主なものになります。

体格は、筋肉質でがっしりとしています。手足は少し長めになっています。
また、頭は正面から見ると正方形に近い形状、鼻(マズル)は短い短頭種、尻尾は短いのも特徴です。
フレンチ・ブルドッグと似ていることでも有名なボストン・テリアですが、ボストン・テリアは手足が長いのが見た目で大きく違う部分です。

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ボストン・テリアの動画集

[再生は画像をクリック]

ボストン・テリアの動画 その1

ボストン・テリアの動画 その2

ボストン・テリアの動画 その3


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