【普段は物静か、でも走り出したらすごいやつ。ロシアのオオカミ狩りボルゾイ】

ボルゾイの基本情報(性格・しつけ・病気など)

 
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ボルゾイ
[英記]:Borzoi

    ◇基本データ
  • ・サイズ: 大型犬
  • ・体高:67cm~75cm
  • ・体重:30kg~45kg

  • ◇起源・歴史・沿革・系統:
  • ボルゾイは、原産国ロシアの犬種です。
    オオカミ狩りで大変活躍した犬種で『ロシアン・ウルフハウンド』という別名も持っており、 古くから貴族の間で狩猟犬として飼われてきました。

    ボルゾイの起源としては諸説存在し、オオカミから人間を護衛する役目の犬として作り出され、 スルーギという足の速い犬種をベースとして、ロシアの地犬(牧羊犬)やサルーキ、 グレイハウンドがかけ合されているとも言われています。

    13世紀のロシアではスポーツとしての狩猟犬によるウサギ狩り、 15,16世紀にはオオカミ狩りがそれぞれ盛んに行われており、 その狩猟犬としてボルゾイ(ロシアン・ウルフハウンド)は非常にメジャーな狩猟犬のハウンド系の犬種に ベア・ハウンド、ロシアン・シープドッグ(オウチャー)等をかけ合わせて改良されてきました。
    ボルゾイは非常に足が速く、オオカミよりも早いと言われています。
    時速にして、50km/hほどのスピードも出るとも言われています。
    狩りのチームとしては、最終的にオオカミを脚で踏んで押さえつけるボルゾイと、 まず嗅覚を頼みに追跡をする役目のセントハウンド(嗅覚獣猟犬)とセットで、 猟師と一緒になって同行することが多かったようです。

    実はボルゾイは、17世紀以降の記録しかはっきりしておらず、この頃に7種類存在したボルゾイのうちの一つ、 ニコライ・ニコラエヴィチ大公が飼育していた『パキーノ』という 種類の当時のボルゾイが現在の形に最も近いとされています(後に、アメリカに渡った種類がこのパキーノとなる)。
    その後、ロシア王室を通じていろいろな国に献上されるようになり、アメリカにも渡りました。

    一方、ロシアでは、1917年のロシア革命をきっかけとする貴族社会の崩壊の影響で多くのボルゾイ (ロシアン・ウルフハウンド)が処分されてしまい、一時期は絶滅の危機にまで瀕しました。

    そして、アメリカでは20世紀初頭にはジーン・ハーロウやサラ・ベルナールという、 無声映画の俳優に飼われるなど、ステータス的なシンボルになり、高い評価を受けた犬種として人気がありました。
    現在では、アメリカ国内での数はかなり少なくなったものの、 主にショードッグやドッグスポーツの世界で活躍しています。

    尚、1936年に「ロシアン・ウルフハウンド」から、ロシア語で『俊敏』を意味する 「ボルゾイ(Borzoi)」に犬種名が変更されました。


    ◇こんなスタイルで犬を飼いたい方・こんな状況の方との相性Good!!
    ・物静かな性格の犬が好み
    ・しつけは初心者向きでないがしっかりやれる
    ・運動量は多くてもとことん付き合える
    ・全力で走り回れるような環境を用意できる
    ・ドッグレースやルアー・コーシングのような競技も考えたい
ボルゾイのメイン写真 ボルゾイの特徴評価グラフ

しつけのしやすさ

ボルゾイは基本的には飼い主さんに従順です。非常に頭も良く、 しつけがきちんとできれば悪さをすることもありません。

しかしながら、気分屋な面もあり、そのときにボルゾイ本人がしたいことでないと動きにくい、 といった性格も持ち合わせていますので、頑固に感じる部分も見られます。

そういった部分について、初心者向きではない犬種と言えます。

気性の穏やかさ・性格

ボルゾイは、穏やかで落ち着いており、独立心が強い性格です。
物静かで、無駄吠えもほとんどなく、一緒に過ごしやすい犬種になります。

知らない人には、警戒心が強く攻撃的になるというよりも、 繊細な面から人見知りして控え目に接する行動が見られる場合もあります。

ボルゾイは、人懐っこいという印象ではなく、飼い主さんや家族に対しても同様に、サバサバしています。

病気・けがへの強さ・寿命

ボルゾイの平均寿命としては10~12年となります。

また、ウェーブのかかった長い被毛が特徴的なボルゾイですが、寒さには非常に強く、 雪などの厳しい寒さでも耐えうることができます。
逆に、暑さには弱いので、夏場の熱中症など、気を付ける必要があります。
大型犬にリスクの多い、『胃捻転』にも注意が必要ですが、 他の大型犬に多い『股関節形成不全』のような関節系の疾患は少なくなっています。

耳は垂れ耳になりますので、汚れが溜まりやすいことが要因の『外耳炎』にも、気を付ける必要があります。

全般的には、丈夫な体をもつ犬種です。

他の犬や子どもとの同居しやすさ

基本的には、ボルゾイは落ち着いた性格で攻撃性が低いことから子供とも仲良くできます。
遊び好きではないので、相手によっては物足りない可能性もあります。

ただし、噛む力が強いため、あくまで万が一にはなりますが、子供等の同居では危険が及ばないように配慮必要です。

運動量の多さ

ボルゾイは、もともとの狩猟犬としての本能から、非常に運動好きで活発な面があります。
運動量は多く、散歩の他に定期的にドッグランや競技など、全力疾走できる環境が必要になってきます。

高い運動能力から、ドッグスポーツへの適性も抜群で、 特に、アメリカやイギリスで人気のあるドッグスポーツ『ルアー・コーシング』やレース等で適性が高く、 現にそういった競技で活躍している犬種です。

普段の室内での落ち着いた状態から一転し、外での狩猟本能がONになった状態は、 普段の物静かな状態から活発になりますので、 小動物や動くものを追いかけて夢中になってしまわないように注意しましょう。

体の特徴・被毛・毛色の特徴

里親・ブリーダー・値段

ボルゾイの動画集

[再生は画像をクリック]

ボルゾイの動画 その1

ボルゾイの動画 その2

ボルゾイの動画 その3

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