【日本一飼われている人気No.1の愛玩犬、ミニチュア・ダックスフンド】

ミニチュア・ダックスフンドの基本情報(性格・しつけ・病気など)

 
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ミニチュア・ダックスフンド
[英記]:Miniature Dachshund

    ◇基本データ
  • ・サイズ:  小型犬
  • ・体高:20cm~25cm
  • ・体重:4kg~6kg

  • ◇起源・歴史・沿革・系統:
  • ミニチュア・ダックスフンドの原産国はドイツとなります。
    スタンダード・ダックスフンドからの派生した犬種になりますが、 ミニチュア・ダックスフンドが登場するのは20世紀に入ってからになります。

    パピヨン系、スパニエル系、テリア系、ピンシャー系など、様々な犬種の交配の結果によって改良されていきました。

    ミニチュア・ダックスフンドは、もともとは狩猟犬として、 小型の害獣であるアナグマやキツネを狩る役目で使われていました。
    狭い巣穴に潜り込めるように、胴長短足の特徴的な体型をしています。

    ダックスフンドは、スタンダードがもともとの犬種でしたが、狩猟する害獣によって、 小型化された犬種も生み出され、ウサギを狩るためのミニチュア・ダックスフンドや カニンヘン・ダックスフンドも登場しました。

    また、被毛のタイプによって、初期の頃に配合された犬種が違っています。
    それぞれ、ロングヘアードタイプ(長毛種。現在、ペットで飼われているほとんどがこのロング)は パピヨン、 スムースヘアードタイプ(短毛種)はミニチュア・ピンシャー、 ワイヤーヘアードタイプ(剛毛種)は、ミニチュア・シュナウザーとなります。
    ただし、その後の改良がだいぶ重ねられていますので、昔の段階で過程が違っているということにはなりますが、 影響は弱くなってきています。

    尚、『ダックスフンド(ダックスフント)』という名前は、 ドイツ語で『アナグマ犬:dachs(アナグマ)・hund(犬)』という意味があります。


    ◇こんなスタイルで犬を飼いたい方・こんな状況の方との相性Good!!
    ・家にいるときはきちんとコミュニケーション取ってあげれる
    ・留守番もしっかりしてもらいたい
    ・小さい子供、他の犬との同居は、きちんと相性を見てから進めれる余裕・猶予がある
    ・きちんと毎日の散歩や、一緒に遊んであげることができる
ミニチュア・ダックスフンドのメイン写真 ミニチュア・ダックスフンドの特徴評価グラフ

しつけのしやすさ

ミニチュア・ダックスフンドは、その小さな体に似合わず、もともとアナグマなどの巣穴に入り込んで狩猟を行ってきた歴史を持つため、非常に勇敢で好奇心が旺盛な犬種です。このため、しつけに取り組む際には「理解力の高さ」と「頑固さ」という、相反する二面性を意識することが重要です。ダックスフンドは賢く、人間の表情や声色をよく読み取ります。そのため、飼い主が一貫した態度で指示を出すと素早く学習する力があります。しかし一方で、自分の興味が優先されやすく、気が乗らないときには指示を無視することも少なくありません。この「頑固さ」は、多くの飼い主がしつけに難しさを感じる要因のひとつです。

特に注意したいのが「吠えやすさ」です。ミニチュア・ダックスフンドは番犬気質が強く、見知らぬ人や物音に敏感に反応して吠えることがよくあります。これは縄張り意識や警戒心の高さに由来するもので、放置してしまうと無駄吠えが日常化しやすくなります。子犬の頃からインターホンの音や来客に慣れさせ、静かにできたときに褒める習慣をつけることが効果的です。また、吠えたときに叱るよりも、吠えなくてもよい環境を整え、望ましい行動を強化する方法が適しています。

さらに、トイレトレーニングにも一工夫が必要です。ダックスフンドは縄張り意識が強く、自分のにおいをつけることで安心する傾向があるため、最初のうちは粗相が続くことがあります。そのため、失敗したときに感情的に叱らず、成功した際にしっかり褒めて報酬を与えることが、習得の近道となります。成功体験を積ませることが、学習を加速させるカギです。

また、ダックスフンドは食欲旺盛な傾向があるため、ごほうびに食べ物を使ったトレーニングは非常に効果的です。ただし、肥満になりやすい体質でもあるので、与える量には注意が必要です。フードの一部を訓練用に回すと、食べすぎを防ぎつつ効果的な報酬として活用できます。

しつけの際に大切なのは「一貫性」と「忍耐」です。家族全員が同じルールを守り、犬にとってわかりやすい環境を作ることが、安心感と学習の定着につながります。気まぐれにルールを変えたり、日によって対応が異なると、ダックスフンドはすぐに混乱してしまい、学習が遅れてしまいます。逆に、ルールを一貫して守り続ければ、時間はかかっても確実に理解し、自信を持って行動できるようになります。

まとめると、ミニチュア・ダックスフンドは知能が高く学習能力に優れている反面、自立心と頑固さも持ち合わせているため、しつけには根気が求められます。特に吠えやトイレの習慣づけには工夫が必要ですが、正しいアプローチで接すれば、飼い主の期待にしっかり応える犬に育ちます。時間をかけて信頼関係を築くことこそ、ミニチュア・ダックスフンドのしつけ成功の最大のポイントです。

気性の穏やかさ・性格

ミニチュア・ダックスフンドは、その小さな体からは想像しにくいほどエネルギッシュで、独立心の強い犬種です。もともとはアナグマをはじめとした穴居動物を狩るために改良された背景があり、勇敢さや好奇心、執念深さが性格に色濃く表れています。そのため、一般的な愛玩犬と比べると「穏やか」というより「活発」「元気いっぱい」といった表現の方が適切な場合も多いでしょう。ただし、家庭での飼育環境に適応しやすい柔軟性も持っているため、正しい接し方をすれば家庭犬としても十分に穏やかで愛情深い存在になれます。

まず大きな特徴として「飼い主への忠誠心」が挙げられます。ダックスフンドは飼い主と強い絆を築きやすく、常に人と一緒にいることを好みます。長時間ひとりで留守番をさせると不安になり、吠えやいたずらといった行動につながることもあるため、基本的には人との密接な関わりを望むタイプです。愛情をもって接すると、それに応えるように従順な一面を見せます。

一方で、非常に「頑固で自己主張が強い」面もあります。自分の興味のあることに集中すると周囲の声が耳に入らなくなることがあり、この性格は猟犬としての本能から来ています。そのため、飼い主にとっては「わがまま」「マイペース」と映ることもあるでしょう。しかし、この頑固さを理解してあげれば、しつけや生活のルール作りにおいて適切に対応できるようになります。

また、ミニチュア・ダックスフンドは「警戒心が強い」傾向もあります。特に見知らぬ人や環境に対して敏感に反応し、吠えて知らせる行動がよく見られます。これは番犬としては頼もしい特性ですが、放っておくと神経質で落ち着きのない性格に育つこともあるため、幼少期からさまざまな人や環境に触れさせて社会性を育むことが大切です。

家庭内では「甘えん坊」であり「遊び好き」です。おもちゃで遊ぶことや、散歩の際に匂いを辿ることに夢中になりやすく、飼い主と一緒に活動することに大きな喜びを感じます。また、スキンシップを強く求め、抱っこや撫でられることを好む個体が多いのも特徴です。そのため、小型犬ながら非常に情緒的な結びつきを築ける犬種といえます。

気質の面で注意したいのは「気分屋な一面」です。ダックスフンドは時に非常に機嫌よく甘えてきたかと思えば、急に一人で落ち着きたい様子を見せることがあります。これは独立心と社交性が同居しているためであり、決して不安定さではありません。犬が「今はひとりでいたい」と感じているタイミングを尊重してあげることが、信頼関係を崩さないコツとなります。

まとめると、ミニチュア・ダックスフンドの性格は「勇敢さ・好奇心・頑固さ」と「甘えん坊・忠誠心・遊び好き」という二面性を持ち合わせています。初めて触れた人には少し用心深い態度を見せる一方で、家族には深い愛情を注ぎ、常に寄り添いたいと望む傾向が強いです。穏やかさというよりは「活発で感情豊か」な性格といえるでしょう。飼い主がこの性質を理解し、適度に活動の場を与えながら、甘えたい気持ちを満たしてあげることで、ダックスフンドは家庭でとても良きパートナーとなります。

病気・けがへの強さ・寿命

ミニチュア・ダックスフンドは小型犬としては比較的丈夫な体を持ち、平均寿命も長い犬種です。一般的には12歳から16歳程度が寿命とされ、個体によっては18歳以上生きることも珍しくありません。長生きする犬種である一方、特有の体型からくる病気やけがのリスクを抱えている点には注意が必要です。

まず最も代表的な健康上の問題は「椎間板ヘルニア」です。ダックスフンドは胴長短足の体型を持ち、背骨に負担がかかりやすい構造をしています。特に腰椎への圧力が強いため、加齢や急な動作、過度の運動によって椎間板が変性・突出し、神経を圧迫する状態が起こりやすいのです。症状としては軽度なら足のもつれや歩行のふらつき、重度になると後肢の麻痺や排泄困難を引き起こすこともあります。予防のためには、過度なジャンプや階段の上り下りを避けること、適正体重を維持して腰への負担を減らすことが非常に大切です。また、飼い主が日常的に歩き方や動きの異常に気を配ることで、早期発見・早期治療につなげることができます。

次に注意すべきは「肥満」です。ダックスフンドは食欲が旺盛で、欲しがるままに食事やおやつを与えているとすぐに体重が増加してしまいます。肥満は椎間板ヘルニアの発症リスクを高めるだけでなく、糖尿病や関節炎、心臓疾患など多くの健康問題を引き起こします。そのため、飼い主が食事管理を徹底し、適度な運動を組み合わせて体型をコントロールすることが健康維持に直結します。

さらに、目の病気も比較的多い犬種です。特に「進行性網膜萎縮(PRA)」と呼ばれる遺伝性疾患はダックスフンドに見られやすく、徐々に視力を失う恐れがあります。初期は暗い場所で物にぶつかるなどの行動で気づかれることが多いですが、進行すると失明に至ることもあります。遺伝的要因が強いため、信頼できるブリーダーから健康に配慮された個体を迎えることが大切です。

また、耳が垂れているため「外耳炎」も起こりやすい傾向があります。耳の通気性が悪く、湿気や汚れがたまりやすい構造のため、炎症や感染の原因になります。定期的に耳掃除を行い、異臭や赤みがないかを確認することが予防につながります。

寿命については前述のとおり長命な傾向があり、健康に気を配れば15歳を超えて元気に暮らすことも可能です。ただしシニア期に入ると関節や心臓、腎臓などの老化に伴う疾患が増えるため、年齢に応じた健康診断を受け、生活習慣を見直していくことが長寿の秘訣です。

まとめると、ミニチュア・ダックスフンドは基本的には丈夫で長寿命ですが、体型に起因する椎間板ヘルニアと肥満には特に注意が必要です。さらに、目や耳に関する病気も見逃せないため、日常的な観察とケアが欠かせません。飼い主が健康管理に積極的に取り組み、無理のない生活習慣を整えてあげることで、この犬種は持ち前の活発さと愛らしさを長く発揮し続けることができるでしょう。

他の犬や子どもとの同居しやすさ

ミニチュア・ダックスフンドは小型犬として非常に人気がありますが、他の犬や子どもと同居する際には、その独特の性格や本能を理解して接することが求められます。この犬種はもともと猟犬として活躍していたため、勇敢で独立心が強く、時に自己主張の強さが目立つことがあります。そのため、誰とでもすぐに仲良くできるタイプではなく、関係性を築くには段階的な慣らしが重要です。

まず、他の犬との相性についてです。ダックスフンドは非常に社交的で遊び好きな一面を持ちながらも、同時に縄張り意識が強いため、初対面の犬に対して警戒心を見せることがあります。特に同じ性別の犬や、自分よりも体格の大きい犬に対しては、必要以上に強気に出ることも少なくありません。ただし、これは性格が攻撃的というよりも「自分を守ろうとする本能」が働いているためであり、適切に社会化を行えば良好な関係を築けます。子犬の頃からドッグランや散歩で多様な犬と接触させ、他犬とのやり取りに慣れさせることが望ましいです。また、多頭飼いを考える場合には、相性の良い犬種や性格の犬を選び、最初は短時間の顔合わせから少しずつ慣らしていくのが理想です。

次に、子どもとの関係についてです。ダックスフンドは基本的に遊び好きで愛情深いため、子どもと一緒に過ごすことに喜びを感じやすい犬種です。ただし注意すべきは、その「小さな体」と「腰への負担」です。子どもが抱っこしようとして落としたり、無理な姿勢をさせたりすると、椎間板ヘルニアのリスクが高まります。したがって、子どもと同居する場合は「抱っこは大人がすること」「無理に追いかけ回さないこと」など、家庭内でのルールをしっかり教える必要があります。優しく接することを覚えた子どもとなら、ダックスフンドは良き遊び仲間となり、家族の一員として温かい関係を築けるでしょう。

また、ダックスフンドは警戒心が強く、知らない人や子どもに対して最初は吠えることもあります。これは攻撃ではなく「警告」の意味合いが強いため、強引に触れ合いを迫らず、犬が自分から近づいてくるのを待つことが大切です。信頼関係が築かれると、子どもに対しても非常に甘えん坊な一面を見せるようになります。

さらに、多頭飼いや子どもとの生活において忘れてはならないのが「飼い主の公平な対応」です。ダックスフンドは非常に飼い主への依存心が強く、愛情を独占したい気持ちを抱きやすい犬種です。そのため、新しい犬や子どもにばかり注意が向けられると嫉妬心をあらわにし、問題行動につながることがあります。日々の生活で、ダックスフンドにも十分な時間と愛情を与えることが、同居を円滑にするための大前提となります。

まとめると、ミニチュア・ダックスフンドは他の犬や子どもとの同居が不可能な犬種ではなく、むしろ正しい接し方をすれば良好な関係を築ける犬です。ただし、縄張り意識や嫉妬心、そして身体的な弱点である腰への配慮が欠かせません。社会化を進めながら、飼い主が公平かつ丁寧に関係を調整していくことで、ダックスフンドは家族の中で調和を保ち、愛情深い伴侶となるでしょう。

運動量の多さ

ミニチュア・ダックスフンドは小型犬に分類されますが、その運動欲求や活動量は見た目以上に高い犬種です。もともとアナグマやウサギなどを巣穴まで追い詰める猟犬として活躍してきた歴史があり、持久力や集中力、そして「動き続けることが苦にならない体質」が備わっています。したがって、家庭犬として飼う場合でも、十分な運動量を確保してあげることが健康維持とストレス防止に直結します。

まず、散歩について考えてみましょう。ミニチュア・ダックスフンドは小柄ながらも筋肉質でエネルギッシュなため、1日に最低でも30分から1時間程度の散歩を2回行うことが理想です。特に匂いを嗅ぎながら歩くのが大好きで、これが心身の刺激になり、精神的にも満足感を得られます。短時間で済ませてしまう散歩では物足りず、吠えや破壊行動などの問題行動が出やすくなるため、犬が「探索した」と感じられるような余裕のある時間を取ってあげることが大切です。

一方で注意すべきは「体の構造上の弱点」です。ダックスフンドは胴長短足というユニークな体型をしており、過度なジャンプや急な方向転換を伴う運動は椎間板ヘルニアのリスクを高めます。そのため、ボール遊びなどをするときも高いところから飛び降りさせない工夫や、階段の上り下りを避けることが必要です。走り回ること自体は得意ですが、腰に負担がかからないように遊び方を工夫するのが長く健康でいられる秘訣です。

室内でも遊びや刺激を取り入れることが重要です。例えば知育玩具を使ってフードを探させたり、簡単なトリックを教えて頭を使わせたりすることで、運動不足だけでなく精神的な退屈も防げます。ダックスフンドは賢いため、体を動かすだけでなく頭を使う活動にも強い興味を示します。こうした遊びは特に天候の悪い日や、外に出られないときの代替手段として役立ちます。

加えて、運動は肥満防止にも大きな役割を果たします。ダックスフンドは食欲旺盛で太りやすい犬種ですが、肥満は椎間板ヘルニアや関節炎を悪化させる最大の要因です。食事管理とあわせて、日々の運動をしっかり行うことが寿命を延ばすポイントとなります。

性格的な面から見ると、ミニチュア・ダックスフンドはとても遊び好きで飼い主と一緒に活動することを喜ぶため、運動を単なる「体力消耗」と考えるよりも「コミュニケーションの場」として捉えることが望ましいでしょう。飼い主と一緒にボールを追いかけたり、軽いアジリティを楽しんだりすることは、犬の心を満たし、信頼関係を深める時間にもなります。

まとめると、ミニチュア・ダックスフンドは小型犬ながら運動欲求が高く、散歩や遊びを十分に取り入れる必要があります。ただし、腰に負担がかからないように運動内容を調整し、持ち前の探索欲や知能を満たすような遊びを組み込むことが大切です。適度な運動は体だけでなく心の健康にもつながり、家庭犬としての生活をより安定させてくれるでしょう。

体の特徴・被毛・毛色の特徴

ミニチュア・ダックスフンドは、世界中で愛されている犬種のひとつであり、その魅力的な見た目は「胴長短足」という独特の体型にあります。この特徴は単なる外見的なユニークさだけでなく、かつての猟犬としての役割を果たすために作り出されたものです。長い胴体と短い脚は、アナグマやウサギなどの巣穴に潜り込み、狭い通路を移動しやすくするための構造であり、機能美と可愛らしさが融合しています。

体高は20cm前後、体重は4~5kg程度が理想とされ、一般的な小型犬の範疇に収まりますが、筋肉質でがっしりとした骨格を持っているため、実際に抱き上げると見た目よりも重く感じることがあります。頭部は細長く、鼻先がすっと伸びており、嗅覚が鋭いため匂いを辿る能力に優れています。耳は大きく垂れ下がり、感情表現豊かに動かす姿は非常に愛らしい印象を与えます。

被毛については大きく分けて「スムース」「ロング」「ワイヤー」の3種類があります。

1. スムースヘアード(短毛)
もっとも原始的なタイプで、光沢のある短い毛が全身を覆っています。手入れが比較的簡単で、抜け毛も少なめなため、初心者にも扱いやすい毛質です。その一方で寒さに弱いため、冬場は防寒対策が欠かせません。

2. ロングヘアード(長毛)
柔らかくシルクのような毛並みが特徴で、耳や胸、尾、四肢に飾り毛が見られます。華やかで優雅な印象を与え、家庭犬として人気の高いタイプです。ただし毛玉ができやすく、定期的なブラッシングが必要です。性格的にも穏やかで社交的な傾向があるといわれています。

3. ワイヤーヘアード(硬毛)
テリア犬種との交配によって生まれたとされ、硬く粗い毛と独特の「ひげ」や「眉毛」が特徴です。個性的な外見で、性格も活発で少し頑固な傾向があります。毛質の手入れには定期的なトリミングが必要となります。

毛色のバリエーションも豊富で、ダックスフンドの人気を支える大きな要素のひとつです。代表的な毛色としては、赤(レッド)、黒と茶(ブラック&タン)、チョコレート&タン、ゴールド、クリームなどがあります。また、マール(まだら模様)やブリンドル(縞模様)といった珍しいパターンも存在します。毛色によって個体の印象が大きく変わるため、同じ犬種であっても多彩な魅力を楽しめるのが特徴です。

体の構造で注意したいのは、その胴長短足ゆえに「腰への負担」がかかりやすい点です。特に背骨は他犬種に比べて椎間板ヘルニアを起こしやすいため、普段から体型維持や生活環境の工夫(滑りにくい床材の使用、階段の制限など)が欠かせません。また、胸が深く張り出しているため見た目以上にスタミナがあり、長時間の散歩もこなせます。

まとめると、ミニチュア・ダックスフンドの魅力は「胴長短足のユニークな体型」と「豊富な毛質・毛色のバリエーション」にあります。その姿は可愛らしさと機能美を兼ね備え、飼い主にとって唯一無二の存在となるでしょう。ただし、その体型が健康リスクにもつながるため、美しい外見を楽しむと同時に、体のケアや生活環境への配慮を怠らないことが大切です。

里親・ブリーダー・値段

ミニチュア・ダックスフンドは世界的に人気の高い犬種であり、日本でもトップクラスの飼育頭数を誇ります。そのため、里親募集やブリーダー経由での入手方法が比較的容易で、価格帯も幅広いのが特徴です。ただし、人気犬種であるがゆえに無責任な繁殖や流行に便乗した商業的な販売も多く、迎える際には慎重な判断が求められます。

まず「里親」として迎える場合について考えてみましょう。ダックスフンドは性格が頑固で独立心が強いため、飼育経験の浅い家庭ではしつけが難しく感じられ、結果的に飼育放棄につながるケースが少なくありません。そのため、動物保護団体や保健所などには常に一定数のダックスフンドが里親募集として掲載される傾向があります。里親として迎える場合、成犬からのスタートとなることが多く、すでに性格や癖がある程度固まっています。しかし、その分、犬の性格や健康状態を事前に把握できるため、自分の家庭に合うかどうか判断しやすい利点があります。また、里親制度を利用することで不幸な境遇にある犬に新たな生活を与えられることも、大きな意義といえるでしょう。

一方で「ブリーダー」から迎える場合は、血統や健康管理にこだわることができます。特にダックスフンドは遺伝性疾患(椎間板ヘルニアや進行性網膜萎縮など)が多い犬種のため、信頼できるブリーダーを選ぶことが極めて重要です。適切な交配管理や健康診断を行っているブリーダーは、犬の健康と福祉を第一に考えて繁殖を行っており、そのような場所から迎えることで将来的な病気のリスクを軽減できます。迎える際には親犬の健康状態や性格を確認し、飼育環境が清潔でストレスの少ない環境かどうかも見極める必要があります。

「値段」については、毛質や毛色、血統によって大きく変動します。一般的なペットタイプのミニチュア・ダックスフンドであれば20万円前後からが相場であり、人気の高いカラー(クリームやイザベラ、ダップルなど)やショードッグ血統になると50万円以上することもあります。珍しいカラーや毛質は需要が高いため価格が上がりやすい傾向があります。ただし、価格だけにとらわれず、健康面や育成環境を優先して判断することが後悔しない選び方につながります。

また、ペットショップでの販売も盛んに行われていますが、必ずしもすべての個体が健康に配慮されているとは限りません。子犬の可愛らしさに惹かれて衝動的に購入するのではなく、長期的に責任を持って飼えるかどうかを十分に検討する必要があります。

まとめると、ミニチュア・ダックスフンドを迎える方法は多岐にわたり、里親として保護犬を受け入れる選択もあれば、ブリーダーから血統や健康に配慮された子犬を迎える方法もあります。価格は幅広く、血統や毛色によって差がありますが、最も大切なのは「その犬が健やかに暮らせる環境を整えられるかどうか」です。ダックスフンドは長寿で愛情深い犬種ですから、迎えた瞬間から十数年にわたる生活を共にする覚悟を持ち、家族の一員として責任を果たすことが飼い主に求められる最大の条件といえるでしょう。

ミニチュア・ダックスフンドの動画集

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ミニチュア・ダックスフンドの動画 その1

ミニチュア・ダックスフンドの動画 その2

ミニチュア・ダックスフンドの動画 その3

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