ノーフォーク・テリアは、イギリスのノーフォーク州の農村部中心に飼われていた、 イギリス原産の狩猟犬(キツネやネズミを主に獲物としていた)になります。
狩猟犬として活躍する姿から、「原野の小悪魔」という呼び名もあるようです。
以前は、始祖がおそらく同じだと思われ、なおかつ、 特徴・外観としても極めてよく似ているノーリッチ・テリアとしばしば混同して扱われていました。
ノーフォーク・テリアは小型犬ながら、元来はイギリスでネズミや小型害獣を駆除するために活躍してきた作業犬です。そのため、活発さと強い好奇心、そして勇敢さを持ち合わせています。こうした気質は飼い主との生活を楽しくしてくれる一方で、しつけの観点から見ると、少々手ごわい部分もある犬種です。しつけのしやすさを語るうえでポイントとなるのは、彼らが非常に頭が良く、学習能力が高いという点と、独立心が強く頑固な面も見せるという点の両方を理解することです。
まず、ノーフォーク・テリアはテリア系らしく、自分で状況を判断して行動する傾向があります。これは狩猟や駆除の現場で、人間から逐一指示を受けなくても素早く動けるように培われてきた性質です。そのため、基本的な指示を覚えるのは早いのですが、飼い主の指示よりも自分の興味や本能を優先してしまうことがしばしばあります。たとえば、散歩中に小動物を見かけると、どんなに「待て」と声をかけても一瞬で追いかけようとする、といった具合です。このような習性を抑えるには、幼少期からの根気強いトレーニングが欠かせません。
また、ノーフォーク・テリアは陽気で人懐っこい性格をしていますが、テリア特有の頑固さもあります。特に、同じ指示を繰り返されることを嫌い、飽きっぽさを見せることも少なくありません。そのため、しつけの際には「短い時間で楽しく学ばせる」ことが重要です。おやつやおもちゃを活用して遊び感覚でトレーニングを行うと、犬自身も集中しやすく、学習がスムーズになります。反対に、強制的に従わせようとしたり、叱責ばかりを繰り返したりすると、信頼関係が崩れてしまい、しつけが難航する原因となります。
加えて、警戒心や自己主張の強さから、無駄吠えをしやすい傾向もあります。番犬としては頼もしいものの、集合住宅や静かな住宅街で暮らす場合は、吠えすぎをコントロールするトレーニングが必要です。吠えても反応せず、静かにしたときに褒める習慣を徹底することが有効です。また、吠える原因が退屈さや運動不足にある場合が多いため、日々の散歩や遊びを充実させることも欠かせません。
トイレトレーニングについては、頭が良いため比較的早く覚える傾向にありますが、根気強さと一貫性が求められます。失敗したときに叱るのではなく、成功したときにしっかり褒めて強化していくことがポイントです。ノーフォーク・テリアは人との絆を大切にする犬ですので、飼い主の喜ぶ姿が最大の報酬となります。
総じて言えるのは、ノーフォーク・テリアは「しつけが難しい犬種」ではなく、「工夫と忍耐が必要な犬種」であるということです。彼らの独立心や頑固さを理解し、それを尊重しながら楽しい学習体験を積ませれば、素晴らしいパートナーに成長してくれます。飼い主が主導権を持ちながらも、一方的に従わせるのではなく「一緒に学ぶ」という姿勢を心がけると、信頼関係が深まり、家庭犬としても理想的な振る舞いを身につけていくでしょう。
ノーフォーク・テリアは、テリア種の中では比較的「フレンドリーで社交的」と評されることが多い犬種です。小型犬でありながら勇敢で、恐れを知らない性格を持ち、好奇心旺盛で活発に動き回る姿が印象的です。一方で、テリアに共通する強い独立心や頑固さも併せ持っており、可愛らしい外見とは裏腹に「小さな体に大きな自我」を秘めていると言えるでしょう。
まず、家庭犬としての大きな魅力は「人懐っこさ」です。ノーフォーク・テリアは飼い主や家族に対して深い愛情を示し、いつでも近くに寄り添おうとします。抱っこされることや撫でられることも好む個体が多く、スキンシップを積極的に楽しむ犬種です。また、来客に対しても比較的フレンドリーに接する傾向があり、知らない人に強い攻撃性を見せることは稀です。警戒心はありますが、それよりも「人と関わりたい」という気持ちが勝ることが多いため、初対面の人にも尻尾を振って寄っていく姿がよく見られます。
次に、性格面で忘れてはいけないのは「元気で活発」だという点です。もともとネズミなどの小動物を追うために活躍していた犬種ですので、エネルギッシュで遊び好き。ボール遊びや引っ張りっこ、探索ごっこなどを夢中になって楽しみます。そのため、家庭に迎えた場合も遊び相手になってくれる存在がいると、より満足感を得られます。逆に、日々の刺激や運動が不足すると、退屈から吠えたりいたずらをしたりすることがあります。つまり、性格は穏やかで人懐っこい一方、エネルギーの発散方法を用意してあげることが穏やかさを保つ秘訣となります。
テリアらしさが表れる部分は、「勇敢さ」と「自立心」です。ノーフォーク・テリアは体は小さいのに、物怖じせずに挑んでいく気質を持っています。大きな犬に対しても臆せず立ち向かおうとすることもあり、その姿は飼い主にとって頼もしくもありますが、ときに無鉄砲さとして現れることもあります。さらに、自分の意志を強く持っているため、納得しないことにはなかなか従わない頑固さも。これは「扱いにくい」と感じられる部分でもありますが、裏を返せば「頭が良く、自分なりの判断ができる」ことの証です。こうした性格を理解し、尊重しながら接することで、より良い関係が築けます。
穏やかさという点で言えば、テリアの中では攻撃性が低く、無駄に周囲を威嚇することは少ないタイプです。ただし、警戒心は完全にゼロではなく、特に縄張り意識が働いたときには吠えて存在を知らせることがあります。番犬としての役割を果たしてくれる半面、吠えすぎを防ぐためのしつけや環境づくりも重要になります。
総合的に見ると、ノーフォーク・テリアの性格は「陽気で愛情深く、活発で勇敢、かつ独立心を持った小さな冒険者」と表現できます。家庭での穏やかさを保つには、日々の遊びや運動で心身を満たし、さらに飼い主が一緒に過ごす時間をしっかり確保することが大切です。そうすれば、彼らは安心感に包まれ、無邪気で愛らしい本来の性格を存分に発揮してくれるでしょう。
ノーフォーク・テリアは小型犬の中でも比較的頑丈で健康的な犬種とされており、テリア系に共通する「強い体つき」と「活発さ」が健康維持に寄与しています。長年にわたって狩猟犬・作業犬として活躍してきた背景から、過酷な環境にも耐えうる強さを持っており、「小さな身体に大きなタフさを秘めている犬」と言えるでしょう。ただし、どの犬種にも遺伝的にかかりやすい病気や注意すべき健康上の課題があり、ノーフォーク・テリアも例外ではありません。
平均寿命は **13〜15年** とされ、小型犬としては標準的からやや長めです。適切な食事・運動・医療管理を行えば15歳を超えて元気に過ごす個体も珍しくありません。寿命の長さは、この犬種の健康的な基盤を示す一方で、高齢期のケアをしっかり考えておく必要があるということでもあります。
まず、遺伝的に注意が必要な疾患として挙げられるのは「僧帽弁閉鎖不全症」などの心臓病です。これは加齢とともにリスクが高まりやすく、小型犬全般に多い疾患です。定期的な健康診断で心音の異常を早期に見つけることが重要になります。
また、関節や運動器に関わる問題も少なくありません。特に「膝蓋骨脱臼(パテラ)」は小型犬に多く見られる病気で、ノーフォーク・テリアでも発症する可能性があります。活発に動き回る犬種であるため、ジャンプや急な方向転換を繰り返す中で関節に負担がかかることもあります。日常的に床が滑りにくい環境を整えたり、体重管理を徹底することが予防に役立ちます。
さらに、テリア系で注意されるのが「皮膚トラブル」です。ノーフォーク・テリアは二重構造の被毛を持ち、外側は硬めのワイヤーコート、内側は柔らかいアンダーコートで覆われています。このため通気性が悪くなりやすく、湿気の多い環境や不適切なグルーミングが続くと皮膚炎を起こすことがあります。特にアレルギー性皮膚炎やマラセチア感染などは要注意です。こまめなブラッシングと定期的なシャンプーで皮膚の清潔を保ち、違和感があれば早めに獣医師に相談することが望ましいです。
眼の疾患としては「白内障」や「進行性網膜萎縮(PRA)」が見られる場合があります。これらは遺伝的要因が関係するため、信頼できるブリーダーから迎えることが大切です。早期発見が難しい病気もあるため、年齢を重ねたら定期的な眼科検診を受けると安心です。
体質的には頑丈な犬種ではありますが、小さな体ゆえに「ケガのリスク」には配慮が必要です。特に活発に走り回る性格から、家具や階段での転落事故、散歩中の思わぬ衝突などが起こりえます。大型犬のような骨折の強度はないため、環境を整えて事故を防ぐことが大切です。
総じて、ノーフォーク・テリアは「健康で長生きできる小型犬」ですが、心臓病・関節疾患・皮膚疾患・眼疾患といった特定のリスクを持っています。日々の生活の中で注意を払いつつ、定期健診を怠らないことが長寿の秘訣です。また、彼らは精神的にも活動的で好奇心が旺盛なため、心身ともに充実した日々を過ごすことが健康維持に直結します。飼い主が適切なケアを行えば、ノーフォーク・テリアはその明るく元気な性格を長く保ち、家庭に多くの喜びをもたらしてくれるでしょう。
ノーフォーク・テリアは、小型犬ながら明るくフレンドリーな性格を持っており、テリア種の中では特に「協調性がある」と評される犬種です。人間に対してはもちろん、他の犬や子どもに対しても比較的柔軟に接することができるため、家庭犬として適性が高い部類に入ります。しかしながら、テリアらしい独立心や狩猟本能も持ち合わせているため、同居に際しては注意すべきポイントも存在します。ここでは、他の犬や子どもと暮らす上での具体的な相性や留意点について詳しく見ていきます。
まず、他の犬との同居についてですが、ノーフォーク・テリアは「群れで行動することができるテリア」として知られています。これは、同じイギリス原産の「ノーリッチ・テリア」と共通する特徴で、他のテリア種に比べると社会性が高く、犬同士の協調性を持ちやすい点が挙げられます。実際に多頭飼育されるケースも少なくなく、適切に社会化されていれば、家庭内で複数の犬と仲良く暮らすことが可能です。ただし、テリア気質として「自分の主張を通したい」という一面は健在であり、特に同じ性別の犬や気の強い犬と一緒にいると、競争心や縄張り意識から小競り合いが起こることもあります。そのため、多頭飼育をする場合は、性格の相性や年齢差を考慮した上で導入することが望まれます。
一方で、散歩中に知らない犬と出会った際には、勇敢な性格から臆することなく近づき、時には強気な態度を取ることもあります。相手の犬種や性格によっては衝突につながることもあるため、飼い主がリードコントロールをしっかり行うことが必要です。幼少期にさまざまな犬と触れ合い、犬同士の距離感やマナーを学ばせる「社会化期の経験」が、後の犬付き合いに大きな影響を与えるでしょう。
次に、子どもとの同居についてですが、ノーフォーク・テリアは人懐っこく、遊び好きで、家族と強い絆を築く犬種であるため、子どもとの相性は良好です。活発で好奇心旺盛な性格が、元気な子どもたちとよく噛み合い、遊び相手としても頼もしい存在になってくれます。また、体が小さいため、子どもにとっても大きな威圧感を与えず、親しみやすいパートナーとなるでしょう。
ただし、注意が必要なのは「子どもの接し方」です。ノーフォーク・テリアは穏やかでフレンドリーとはいえ、乱暴に扱われたり、追いかけ回されたりするとストレスを感じます。耳や尻尾を引っ張られる、抱き方が不適切で苦しい思いをする、といった経験が積み重なると、防衛的に吠えたり噛んだりする可能性もあります。したがって、小さな子どもと同居する場合は、大人が必ず間に入り、犬と子どもの両方に「正しい接し方」を教えていくことが不可欠です。犬にとっても子どもにとっても安心して過ごせる環境を整えることが大切です。
また、狩猟本能を背景に「小動物への追いかけ行動」が見られる場合があります。ハムスターやウサギ、小鳥といった小動物を飼っている家庭では、接触させない工夫が必要です。同じ「家族」と認識させることは難しいため、別室で飼育するなど安全を確保するのが望ましいでしょう。
総じて言えば、ノーフォーク・テリアは「他の犬や子どもと同居しやすい犬種」であり、適切に社会化されていれば多頭飼育や子どものいる家庭に非常に向いています。ただし、独立心や狩猟本能が残っているため、飼い主の管理と配慮は必須です。飼い主が双方の橋渡し役となり、適度な距離感とルールを作ることで、犬も子どもも安心して暮らすことができる理想的な家庭環境を築くことができます。
ノーフォーク・テリアは小柄な体格ながら、その見た目に反して非常にエネルギッシュで、運動量が多い犬種として知られています。もともとイギリスでネズミやアナグマなど小動物を追うために活躍してきた作業犬であり、強靭な脚力と持久力を兼ね備えています。家庭に迎えられてもその本能的なエネルギーは健在であり、十分な運動と刺激を与えなければ退屈やストレスがたまり、問題行動につながることもあります。
日常生活における運動量の目安としては、**1日に最低でも1時間以上の散歩や遊び**が必要です。ただし、単純に歩くだけでなく、ノーフォーク・テリアにとっては「探検する」「匂いを嗅ぎながら歩く」「飼い主とやり取りをする」といった要素が大切になります。もともと狩猟犬としての歴史を持つため、ただ平坦な道を歩かせるよりも、公園や自然のある場所で変化のある環境を体験させると満足度が高まります。
また、運動は散歩だけにとどまりません。ノーフォーク・テリアは遊び好きで学習意欲もあるため、ボール遊びやフリスビー、引っ張りっこなどのゲームを取り入れると喜んでエネルギーを発散します。さらに、アジリティやノーズワークのようなドッグスポーツにも適性が高く、飼い主と一緒に取り組むことで体力だけでなく頭脳も使い、心身ともに満足させることができます。
小型犬だからといって運動量が少なくてよい、と考えてしまうと大きな誤解につながります。ノーフォーク・テリアは「小さな体に大きなエネルギーを詰め込んだ犬」と表現でき、十分に運動を確保しなければ、吠え癖や家具の破壊といった問題が現れることがあります。逆にしっかりとした運動を日常的に与えれば、家庭内では落ち着いて過ごすことができ、穏やかな一面を見せてくれるのも特徴です。
さらに、ノーフォーク・テリアの運動は「精神的な刺激」とセットで考えることが重要です。彼らは好奇心が強く、自分で判断して行動することを好みます。そのため、知育玩具を使った遊びや、指示を出してトリックを覚えさせるような学習型の遊びも、立派な運動と同等の効果を持ちます。体を動かすことと頭を使うことを組み合わせることで、ノーフォーク・テリアは心身ともに充実した時間を過ごすことができます。
ただし注意したいのは、彼らは活発である一方、成犬でも体重が5〜6kg程度と小柄であるため、過度なジャンプや激しい運動を繰り返すと関節に負担をかける危険があるということです。特に膝蓋骨脱臼など小型犬特有の関節疾患には配慮が必要です。無理のない範囲でこまめに運動を取り入れ、日々のコンディションを見ながら調整するのが望ましいでしょう。
総合的に言えば、ノーフォーク・テリアは小型犬でありながら「運動欲求の高さは中型犬並み」と考えて差し支えありません。彼らの運動ニーズを満たすことは、健康の維持はもちろん、精神的な安定を図る上でも欠かせない要素です。毎日の散歩に加えて遊びやトレーニングを組み合わせ、単調にならないよう工夫することが、ノーフォーク・テリアと楽しく健全な生活を送る秘訣となるでしょう。
ノーフォーク・テリアは、テリア種の中でも特に小柄で愛らしい外見を持つ犬種です。成犬の体重はおおよそ5〜6kg前後、体高は25〜26cmほどと、コンパクトな体格をしています。しかしその小ささとは裏腹に、筋肉質でがっしりとした骨格を備え、力強さと機敏さを兼ね備えているのが特徴です。外見的には「ぬいぐるみのように可愛い小型犬」でありながら、中身は「勇敢でタフな作業犬」というギャップが、この犬種の大きな魅力のひとつと言えるでしょう。
体型は胴長短足で、胸は深く、背中はまっすぐで安定感があります。四肢は短めですが筋肉がしっかりついており、俊敏な動きを可能にしています。頭部は幅があり、丸みを帯びた頭蓋に中くらいの長さのマズルがつながります。顎はしっかりしており、狩猟犬として小動物を捕らえるための力強い咬合力を持っています。目は暗い色のオーバル型で、輝きのある表情を見せることが多く、「明るく、いたずら好きで、好奇心に満ちた」印象を与えます。耳は小さめの三角形で、前方に折れた「ドロップイヤー」が特徴的です。この耳の形状は、ノーフォーク・テリアと近縁のノーリッチ・テリア(立ち耳)と見分ける大きなポイントになります。
被毛は二重構造で、外側のトップコートは硬くてワイヤーのように粗め、内側のアンダーコートは柔らかく密集しています。このダブルコートにより、雨や寒さから体を守る耐候性を備え、狩猟や屋外活動に適した犬種となっています。毛質は定期的に「プラッキング」と呼ばれる手入れが推奨されており、これは古い被毛を手や専用ナイフで抜き取り、新しい毛の生え変わりを促すものです。自然な毛並みを保ち、皮膚を健康に維持するためには欠かせないケアです。ブラッシングのみで放置すると毛が伸びすぎて柔らかくなり、本来のワイヤーコートの質感が失われてしまうため、グルーミングの知識や専門店での定期的な施術が重要となります。
毛色は公認されているものがいくつかあり、代表的なのは「レッド」「ウィートン(小麦色)」「ブラック&タン」「グリズル(灰褐色に黒が混じった色合い)」です。単色で均一に見える場合もあれば、顔や脚、胸元に異なる色合いが混ざることもあります。毛色はバリエーションが豊かですが、いずれも落ち着きのある自然な色合いが多く、ワイルドな印象と愛らしさを同時に演出しています。
被毛の特徴から、抜け毛は比較的少ない方ですが、全く抜けないわけではありません。特に換毛期にはアンダーコートが抜け落ちるため、定期的なブラッシングで死毛を取り除く必要があります。また、毛が目や口元に入り込みやすいため、清潔さを保つための部分的なトリミングも必要です。
外見的な魅力をまとめると、ノーフォーク・テリアは「小さくても頑丈で、自然な被毛と愛らしい表情を持つ犬」です。ワイルドな歴史を感じさせる硬い被毛と、ぬいぐるみのように丸みを帯びた顔立ちとのコントラストが独特の魅力を放っています。見た目に惹かれて飼育を考える人も多い犬種ですが、その被毛管理には一定の手間がかかるため、グルーミングを楽しめる人に向いているとも言えるでしょう。
ノーフォーク・テリアは日本国内ではまだ比較的珍しい犬種であり、ペットショップで頻繁に見かけることはほとんどありません。そのため、迎え入れる方法としては「ブリーダーからの直接譲渡」あるいは「里親として迎える」の2つが主流となります。それぞれの特徴や注意点、そして値段の目安について詳しく見ていきましょう。
まず、ブリーダーから迎える場合についてです。ノーフォーク・テリアはイギリス原産で、歴史的には作業犬として改良されてきた犬種です。日本における繁殖頭数は限られており、信頼できるブリーダーを見つけることが重要になります。ブリーダーは、外見的なスタンダードの維持だけでなく、遺伝性疾患を避けるための計画的な繁殖を行っているかどうかが大きなポイントです。特に心臓病や関節疾患、眼の病気など遺伝的に注意が必要な点を踏まえて、健康診断を徹底しているブリーダーからの譲渡が望ましいでしょう。
価格相場としては、日本国内でのノーフォーク・テリアの子犬は **おおよそ30万円から50万円程度** が一般的です。血統が優秀であったり、ショードッグ向けに特にスタンダードに近い個体の場合は、それ以上の価格がつくこともあります。珍しい毛色や容姿的に特に魅力のある子犬も高額になる傾向があります。逆に、ペットタイプとして家庭犬向けに譲渡される場合は、相場の下限付近に近い金額で迎えられることもあります。
次に、里親として迎えるケースです。ノーフォーク・テリアは数が少ないため、里親募集に出てくる機会は決して多くありません。しかし、繁殖引退犬や、飼育放棄、家庭の事情などによって新しい家を探すケースがゼロではありません。テリア種は寿命が長く、成犬からでも十分に新しい環境に適応できるため、里親制度を利用するのも有意義な選択肢です。費用は基本的にワクチン接種代や去勢・避妊手術代など実費の負担程度で、数万円から十数万円程度に収まることが多いです。ブリーダーや保護団体が責任を持って譲渡先を選ぶため、事前面談や飼育環境の確認などが必要となる場合があります。
また、輸入という選択肢も一部で存在します。イギリスやアメリカでは比較的頭数が多いため、海外のブリーダーから直接迎えるケースもあります。ただし、輸入には高額な費用(犬の価格に加えて輸送費・検疫費用などで数十万円以上)がかかること、長時間の移動による犬の負担、輸入後の健康リスクなどを十分に考慮する必要があります。
いずれの方法で迎えるにしても、ノーフォーク・テリアは「可愛らしい見た目」と「活発でタフな性格」を兼ね備えた魅力的な犬ですが、同時に独特の飼育ポイントも持つ犬種です。しつけに根気が必要であり、日々の運動量も多く、被毛のグルーミングも欠かせません。外見だけに惹かれて安易に迎えるのではなく、自分の生活スタイルに合うかどうかをしっかり検討することが不可欠です。
まとめると、ノーフォーク・テリアを迎える際の選択肢は大きく分けて「信頼できるブリーダーからの子犬購入」と「里親として成犬を迎える」の二つがあります。価格はブリーダー経由で30〜50万円程度が目安であり、希少性ゆえに安価で見つかることは少ないでしょう。里親の場合は費用負担は少ないですが、出会えるチャンスは限られます。いずれの方法でも重要なのは、犬の健康と福祉を第一に考えた上で迎え入れることです。そうすることで、ノーフォーク・テリアとの暮らしは長く充実したものとなり、飼い主にとってもかけがえのないパートナーとなるでしょう。
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現在、ノーフォーク・テリアの記事はありません。
最近ふとしたきっかけで、ノーフォーク・テリアとノーリッチ・テリアの違いについて考えるようになったんですが、どちらも小型で元気なテリア系ということで、なかなか違いがぱっと分からないっていうのが正直なところです。
昔から犬好きではあったものの、じっくり観察したことはありませんでした。でも最近、友人がどちらかを飼いたいって言い始めたので、話の流
最近、犬を飼いたいな~ってなんとなく思い立って、色々な犬種について調べたり、写真を眺めたりするのがマイブームになっています。昔から犬好きではあったんですけど、実際に飼うことになるとやっぱり事前にいろいろ知っておきたいなって思って。この間ネットで偶然ノーフォーク・テリアという犬種を見かけて、正直あんまり聞き馴染みがなくて「これ、どういう犬なん
.......(続きはここをクリック)こんにちは。最近、我が家では「2頭目を迎えるならどんな犬種がいいかな?」という話題で盛り上がっています。今いるノーフォーク・テリアがとても可愛くて賢くて、同じ犬種で多頭飼いを考えている方も多いんじゃないかと思い、リアルな意見やエピソードが知りたくて投稿させてもらいました。
私がノーフォーク・テリアと暮らしてみて感じるのは、とにかく元気
.......(続きはここをクリック)ノーフォーク・テリアってそこまでメジャーな犬種じゃないから、飼ってる人の話をリアルで聞く機会ってなかなか無いですよね。自分は最近ちょっとこの犬種に興味があって、SNSや動画でノーフォーク・テリアの姿を見るたびに「あ、いいなあ」って思うことが増えたんですが、やっぱり犬って性格とか賢さとかが気になる派です。特に「テリア」って名前がついてる犬は活
.......(続きはここをクリック)最近、何気なくYouTubeで犬の動画を流し見していたら、やたらとかわいい小型犬が画面の中をチョロチョロしていて、一瞬で目を奪われたんです。それがどうやらノーフォーク・テリアという犬種らしい、ということで、今ちょっと本気で気になっています。
でも、正直に言うと、これまで犬を飼ったことがなくて、実家では猫しかいなかったし、近所の友達が散歩し
最近、ノーフォークテリアという犬種に興味を持ちました。もともとテリア系の犬には明るくて活発なイメージを持っていたのですが、ノーフォークテリアは見た目もかわいらしく、体格も小さめで家庭でも飼いやすそうだなと感じています。自分はまだ犬を飼ったことがなく、もし今後飼うとしたらどんな犬種がいいのかを考えているところです。その中で気になっているのが、
.......(続きはここをクリック)現在、ノーフォーク・テリアとのドッグラン口コミ投稿はありません。
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