【スマート・スリムな優等生、ウィペット】

ウィペットの基本情報(性格・しつけ・病気など)

 
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ウィペット
[英記]:Whippet

    ◇基本データ
  • ・サイズ: 中型犬
  • ・体高:45cm~55cm
  • ・体重:9kg~10kg

  • ◇起源・歴史・沿革・系統:
  • ウィペットは、原産国イギリスでドッグレースのために生み出された犬種です。
    そのため、走るのが尋常でないレベル感で速く、同サイズの犬種の中では 短距離最速のスピードを持つとも言われています(全力で走った際のスピードは時速60kmにもなる)。

    実は成立については、はっきりしない部分があるのですが、18世紀末ごろのイギリスにて、 農夫たちに害獣駆除の猟犬として飼われていた犬(小型のグレー・ハウンド)をベースとして、 いくつかのテリア種(マンチェスター・テリア、ベドリントン・テリア、ホワイト・テリア)とかけ合わせて、 生み出されたという説が有力なものになっています。

    ウィペットは、もともとはウサギを何匹咬み殺したかを競うゲーム用の犬として使われており、 『スナップ・ドッグ(=咬みつき犬)』という呼び名も持っていました。
    産業革命ごろの当時、労働人口が農村部から工業地域に移ったことに伴い、娯楽としてドッグレースも盛んになっていきました。
    労働者のスポーツに発展していったドッグレースで活躍していたウィペットは「poor man’s race horse(貧乏人の競走馬)」とも呼ばれていました。

    イギリスではグレー・ハウンドを使った楕円形のトラック(コース)によるレースが盛んでしたが、 ウィペットを使った短距離の直線コースを走るタイプのドッグレースも行われるようになり、 ウィペットの競走用犬種としての活躍が始まりました。
    コースが直線である理由は、単純にウィペットがカーブを走るのが苦手なためです。

    ちなみに、現在、家庭犬として一般家庭で飼われているウィペットは、 レースドッグ用のウィペットがひと回り小型に改良されたものになります。
    グレーハウンドがドッグレース用の犬種として一般的になるとともに、ウィペットは以前ほどはレースに登場しなくなりました。

    1888年に、ウィペットは正式に犬種として認定されました。


    尚、『ウィペット』という名前の由来は、全力疾走している姿が、 まるで馬を鞭で飛ばす(whipped up)ようであることから来ています。
    それと、ウィペットの遺伝子異常のメス『ウェンディ』という、筋肉量が非常に多く、 通常のウィペットの倍以上の体重にもなる個体もいますが、あくまで遺伝子異常の状態であるための姿となります。


    ◇こんなスタイルで犬を飼いたい方・こんな状況の方との相性Good!!
    ・とにかく飼いやすい犬(賢くもおとなしい落ち着いた犬)であることを重視
    ・しつけしやすい初心者向きの犬種を希望
    ・毎日の若干長めの散歩やドッグランなどの運動できる環境を用意してあげられる
    ・子供との同居する上での相性もきちんと考慮しておきたい
ウィペットのメイン写真 ウィペットの特徴評価グラフ

しつけのしやすさ

ウィペットは、頭が良く、状況判断を考えながら行動しますので、しつけは非常にしやすい犬種です。
そして、神経はとても繊細ですので、しつけで叱る際はその点を配慮してあげる必要があります。

玉にキズといった表現が適切なのかもしれませんが、ウィペットは興奮しやすい部分がありますので、 そういった点はうまく抑えられるようにしつけることができれば、より生活しやすい犬になります。

気性の穏やかさ・性格

ウィペットは、非常に穏やか・愛情深く優しい、そして物静かな性格です。
性格は安定しており、扱いやすい犬種であると言えるでしょう。
飼い主さんに非常に忠実で、大好きな飼い主さんの意図を読み取ろうとしながら行動してくれます。

知らない人に対して、警戒心は持ちますが、吠えて威嚇したり攻撃性を出すことはほとんどなく、 基本的には控え目に遠慮がちで接する程度になります。
寂しがり屋な面もありますので、あまり一人にしておくのは避けた方が無難です。

病気・けがへの強さ・寿命

ウィペットは、体格的には痩せていて細いのですが、健康で丈夫な体を持っています。

また、被毛が非常に短いため、寒さは非常に苦手です。
ただし、抜け毛が少ないというメリットはあります。

遺伝的疾患のリスクとしては、生まれつきに起こることがある『口蓋裂』という、 上あご(口蓋)が避けた状態で産まれてくることで、その後の食事がうまくできない病気や、 『ホスホフルクトキナーゼ欠損症』という、血液中の赤血球の異常から運動障害や呼吸困難になる病気が挙げられます。

短毛で皮膚が薄いことから、比較的、皮膚系の病気にかかりやすくはなっていますので、 アレルギー性皮膚炎などの皮膚病に注意が必要です。

また、ウィペットは、白内障、緑内障、水晶体脱臼などのような眼の病気も時折出ることがあります。

他の犬や子どもとの同居しやすさ

ウィペットは、攻撃的な面はほとんどなく、おとなしい犬種ですので、優しく子供や他の犬と接することができて、 同居にも問題がありません。

しかしながら、全力で走ると60キロものスピードが出るウィペットですので、 ドッグランなどで自由に走り回れる状況の際は、興奮してしまったり、走る場所の問題等で、 小さいお子様や他の犬をはじめとした、周囲の人や動物たちにぶつかる事故を起こし怪我させてしまわないように、 充分に注意しましょう。
特に、興奮した際は、周りの状況が目に入りづらくなりますので、危険度が高い状態にはなります。

運動量の多さ

ウィペットは、ドッグレース用に改良された犬種ということもあり、運動量は多めに一定量が必要です。

性格的には控えめで大人しいのですが、外では非常に活発になります。
散歩は、毎日が基本で、1回あたり40分~1時間程度を1日2回、時には走ったりしながらも必要になります。
全力で駆けまわれたり、自由に運動できるような環境も用意してあげることも重要になってきます。

また、ウィペットはいわゆる典型的なアスリート犬になりますので、運動不足に関してはとてもストレスをため込んでしまいますので、 充分な配慮が必要です。

体の特徴・被毛・毛色の特徴

ウィペットの被毛は、とても短くきめ細やかな毛が皮膚の表面を覆っています。
毛色は、代表的な色ではホワイト、ブラック、グレー(ブルー)、フォーン、ブリンドル(虎毛)などが挙げられますが、実はウィペットの毛色は多岐に渡って存在していますので、ありとあらゆる色が見られます。

ウィペットの体格は、全体のフォルムは細くスリムなタイプで、筋肉質で引き締まった体つきをしています。
脚は長く、前脚はまっすぐに地面に対して垂直に伸びており、後ろ足は後ろ側へカーブを描くような形をしています。

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