シェルティ(シェットランド・シープドッグの通称)という名前は、 スコットランドの北方に位置するシェットランド諸島から由来が来ており、 『シェットランドの牧羊犬』という意味をもっています。
このシェットランドで牧羊犬として飼われていた犬が、シェットランド・シープドッグの起源にあたる犬になります。
シェットランドは、植物が育ちにくく、食物が豊富な地域ではないため、牧羊犬としては小型の犬になったようです。 スピッツ系のサモエドなどとの交配も行われていました。
18世紀のイギリスにて、ラフ・コリー(その後の1960年代に名犬ラッシーで流行した犬種)と交配・改良されていき、 現在のシェットランド・シープドッグ(シェルティ)の形になったと言われています。
また、20世紀初期の頃までは、『シェットランド・コリー』と呼ばれていたようです。
現在のシェットランド・シープドッグはアメリカ型とイギリス型が混在しているようで、 日本国内にいるシェットランド・シープドッグのほとんどがアメリカ型にあたると言われいます。 アメリカ型のほうがイギリス型よりもがっしりとした体格をもっています。
シェットランド・シープドッグ(通称シェルティ)は、非常に知能が高く、人の言葉や指示を理解する能力に優れている犬種です。牧羊犬として発展してきた歴史を持つため、人間の動きや感情を敏感に察知し、それに応じて行動する習性が強く残っています。そのため、しつけのしやすさという点では、全犬種の中でも上位に入るといっても過言ではありません。
シェルティの学習能力は突出しており、新しいコマンドや芸を覚えるスピードが速いのが特徴です。これは、飼い主と密接に協力しながら羊をまとめる作業を求められてきた背景から来ており、複雑な状況判断や臨機応変な対応をする力が培われてきました。そのため、基本的な「おすわり」「まて」「ふせ」といったコマンドはもちろん、アジリティ競技やドッグダンスのような高度なトレーニングにも柔軟に対応できます。
ただし、しつけがしやすい=何もしなくても自然に良い子になる、という意味ではありません。シェルティは非常に繊細な感受性を持っているため、トレーニングの際には「優しい声掛け」と「一貫したルール」が不可欠です。大きな声で叱責したり、力で押さえ込むようなやり方をすると、委縮して自信を失ったり、逆に警戒心を強めてしまうことがあります。この犬種は、ポジティブな強化、つまり褒められることやご褒美をもらうことによって最も効果的に学習します。特に食べ物や遊びは強い動機づけになるため、適切に活用するとよいでしょう。
また、シェルティは「人にどう思われるか」を気にする傾向が強い犬種でもあります。飼い主に認めてもらいたい、褒められたいという気持ちが原動力になるため、信頼関係が築ければ築けるほど、しつけはスムーズに進みます。逆に、飼い主が一貫性を欠いた態度を取ると混乱しやすく、誤った行動が習慣化することもあるので注意が必要です。
子犬期からの社会化トレーニングも重要です。シェルティは本来、見知らぬ人や環境に対してやや慎重な面を持ち合わせており、放っておくと警戒吠えが強まることがあります。そのため、幼いころからさまざまな人や犬、音や場所に慣れさせることで、落ち着いた成犬へと育てやすくなります。特に「吠え」に関してはシェルティ飼育者がよく直面する課題のひとつですが、これは早期から来客や環境音に慣れさせることと、無駄吠えをしない行動を褒めるトレーニングを徹底することでコントロール可能です。
シェルティのしつけの魅力は、学習スピードの速さに加え、飼い主と一緒に取り組むこと自体を楽しむ姿勢にあります。遊びの延長のように訓練を続けていくと、犬自身が「次は何を教えてくれるのだろう」と意欲的に取り組んでくれるため、トレーニングが単なる義務ではなく、日常生活を豊かにする交流の時間となります。
総じて、シェットランド・シープドッグは「しつけやすい犬種」として広く知られていますが、それは飼い主が優しさと一貫性を持って向き合ったときに最大限発揮される特性です。強制的なしつけではなく、愛情と信頼を基盤に置いたポジティブなアプローチを心がけることで、この犬種は驚くほど素直で賢いパートナーへと育っていくでしょう。
シェットランド・シープドッグは、見た目の優雅さと同様に性格も穏やかで、家庭犬として非常に適した気質を持っています。まず最も際立っている特徴は「家族への深い愛情」と「人に寄り添う姿勢」です。牧羊犬として人間と密接に協力しながら働いてきた歴史から、飼い主に対して強い忠誠心を抱き、常に一緒に行動したがる傾向があります。そのため、家族の一員としての意識が強く、孤独を嫌う一面も見られます。
性格は総じて温和で、攻撃性は低めです。子どもや高齢者とも比較的安心して接することができます。ただし、牧羊犬らしい警戒心はしっかり備わっているため、初対面の人にはやや距離を取ることが多いでしょう。これは「人見知り」と表現されることもありますが、慣れてくれば深い信頼を寄せ、非常に愛情深く接するようになります。つまり、社交的というよりは慎重で、安心できる環境に馴染むまで時間をかけるタイプといえます。
また、シェルティは非常に感受性が豊かな犬種です。飼い主の声色や態度を敏感に察知し、喜びや悲しみを共有しようとする姿勢が見られます。怒鳴り声や乱暴な扱いには大きなストレスを感じやすいため、穏やかな接し方が何より重要です。反対に、落ち着いた声で褒められたり撫でられることで安心し、心を開いていきます。この繊細さは弱点にも見えますが、適切に対応すれば強い絆を築ける大きな魅力です。
シェルティは知能が高く、観察力も鋭いため、家庭内の雰囲気や人の感情に合わせて振る舞うことができます。例えば、家族がリラックスしているときはそっと寄り添い、外出や運動の時間には活発に動く、といった柔軟な対応を見せるのです。こうしたバランスの良さが、穏やかで扱いやすい犬種とされる所以でしょう。
一方で、警戒心から吠えやすい傾向は否めません。シェルティは「番犬」としての役割を果たそうとするため、物音や来客に対して敏感に反応し、吠えることで家族に知らせます。これは本能的な行動であり、完全に無くすことは難しいものの、過剰に吠えないようコントロールすることは可能です。十分な社会化と正しいしつけがあれば、この習性は「頼れる警戒心」として活かすことができます。
運動時の性格にも注目すると、シェルティは遊び好きで活動的です。ボール遊びやアジリティなど、頭と体を同時に使う活動に特に熱心に取り組みます。ただし、過度に興奮して乱暴になることは少なく、あくまで「楽しく、活発に」という範囲で収まることが多いです。そのため、小型犬のように神経質でピリピリした性格でもなく、大型犬のように圧倒的な力で制御が難しいわけでもなく、非常にバランスの取れた気質を持っています。
総括すると、シェットランド・シープドッグの性格は「温和さ」と「忠実さ」、そして「慎重さ」によって特徴づけられます。家庭内では落ち着いた伴侶となりつつ、外では活発に動ける万能型の気質を備えています。繊細で優しい心を持つからこそ、飼い主にとっては常に寄り添ってくれる存在となり、愛情深い暮らしのパートナーとなるでしょう。
シェットランド・シープドッグは、中型犬としては比較的丈夫な犬種に分類されます。牧羊犬としてスコットランドの厳しい自然環境に適応してきた歴史を持ち、寒さや雨風に耐える体質が備わっているため、屋外活動にも十分に対応できます。しかし、現代の家庭犬としての生活においては、いくつか遺伝的にかかりやすい病気や注意すべき健康リスクが知られています。ここでは寿命や健康上の特徴について整理していきます。
まず寿命についてですが、シェルティの平均寿命は12〜15年ほどとされており、中型犬としては標準的からやや長めの部類に入ります。適切な食事管理や定期的な健康診断を心がければ、15年以上元気に暮らす個体も珍しくありません。特に運動が好きで頭脳明晰な犬種なので、心身のバランスが取れた生活を維持することで健康寿命も伸びやすい傾向にあります。
次に病気の面についてですが、シェルティは以下のような疾患に注意が必要です。
1. 眼の疾患
代表的なのが「コリー眼異常(CEA: Collie Eye Anomaly)」です。これはコリー系統の犬種に共通して見られる遺伝的疾患で、網膜や視神経の発育異常を引き起こします。軽度の場合は視覚に大きな影響が出ないこともありますが、重度では失明の可能性もあります。子犬期に眼科検診を受けることで早期発見が可能です。
2. 関節疾患
中型犬であるため、股関節形成不全や膝蓋骨脱臼といった関節系のトラブルも一定数見られます。特にシェルティは活発でジャンプを好むため、成長期に無理な運動をさせると関節に負担がかかりやすい点に注意が必要です。適度な運動と体重管理は不可欠です。
3. 皮膚・被毛のトラブル
ダブルコートの被毛を持つため、換毛期には抜け毛が多く、毛玉ができやすいです。放置すると皮膚炎の原因になるため、日常的なブラッシングが予防につながります。また、皮膚はやや敏感で、アレルギー性皮膚炎や乾燥によるトラブルが起こることもあります。
4. てんかんや神経疾患
一部のシェルティには、てんかん発作を起こす傾向が見られることがあります。これは遺伝的要因が関与するケースもあり、発症した場合は獣医師による投薬管理が必要です。
5. 薬剤への過敏性(MDR1遺伝子変異)
シェルティを含むコリー系統の犬種には、特定の薬剤(イベルメクチンなど)に対して過敏に反応し、重篤な副作用を起こす遺伝子変異が存在することが知られています。これは「MDR1遺伝子異常」と呼ばれ、検査で事前に確認することが可能です。もし変異がある場合は、使用できる薬剤を選ぶ必要があります。
けがに関しては、運動好きで活発な性格ゆえに、走行中の捻挫や筋肉の損傷が起こることもあります。特にアジリティ競技やジャンプを伴う運動に参加する犬は、日頃から筋肉をしっかりつけて関節を守ることが大切です。
総合的に見ると、シェルティは適切なケアをすれば長寿を全うしやすい犬種です。寿命を伸ばす鍵は「早期発見」と「予防管理」です。定期的な健康診断や血液検査、眼科・関節チェックを怠らず、普段から愛犬の行動や食欲、毛艶の変化をよく観察することが重要です。飼い主が日常の中で小さな変化に気づくことが、病気の進行を防ぐ最大の手段となります。
まとめると、シェットランド・シープドッグは遺伝的な疾患に注意を払う必要がある一方で、基本的には丈夫で長生きしやすい犬種です。健康的な生活習慣と定期的なチェックを行うことで、愛犬との時間をより長く、安心して楽しむことができるでしょう。
シェットランド・シープドッグ(シェルティ)は、その温和で忠実な性格から、家庭内での同居に非常に向いている犬種です。特に「他の犬や子ども」との関係性においては、持ち前の社交性と柔軟な適応力が活かされ、うまく共存することが可能です。ただし、いくつかの注意点を理解し、適切な環境を整えることが重要になります。
まず、**他の犬との同居**についてですが、シェルティは基本的に社交的で協調性があり、犬同士の関係を築くのが得意な犬種です。牧羊犬として群れを意識して行動する特性が強く残っているため、自分が「群れの一員」であるという意識を持ちやすいのです。先住犬がいる家庭でも、新入りとして迎え入れられると比較的スムーズに馴染むケースが多いでしょう。ただし、相手の犬が過度に攻撃的だったり、しつこく絡んでくるタイプの場合は、シェルティがストレスを感じてしまうこともあります。シェルティは争いを好まないため、無理に対抗せずに距離を取る傾向があります。このため、多頭飼育をする場合には、相性を慎重に見極めることが大切です。
また、シェルティは非常に観察力があり、相手の犬の気持ちや行動を敏感に読み取る力があります。そのため、相性が良ければ協力し合うような関係を築きやすく、遊びや散歩も一層楽しい時間となります。特に同じように運動好きで知能の高い犬種と相性が良く、一緒に遊ぶことで心身の刺激が増し、生活の質も向上します。
次に、**子どもとの同居**について見ていきましょう。シェルティは温和で忍耐強い性格を持っているため、子どもとの生活にも適しています。小さな子どもが多少乱暴に触れてしまっても、すぐに攻撃的になることは少なく、むしろ距離を取って避ける傾向が強いです。加えて、遊び好きで好奇心旺盛な一面があるため、子どもと一緒に遊ぶことを楽しむ個体も多いです。特にボール遊びや走り回る遊びは、子どもの遊び心と相性が良く、双方にとって良い刺激となります。
ただし、注意すべきはシェルティの「繊細さ」です。大きな音や急な動きに驚きやすいため、子どもが大声を出したり急に抱きついたりすると、不安を感じてしまう場合があります。子どもとの同居を考える際は、「犬に優しく接する」という基本をしっかり子どもに伝えることが不可欠です。無理に抱きしめるのではなく、犬が近づいてきたときにそっと撫でる、吠えたときに大声で騒がない、といったルールを設けることで、犬と子どもの関係はより健全で安心できるものとなります。
さらに、シェルティは牧羊犬としての本能から「動くものを追いかける」傾向があります。走り回る子どもを追いかけて、時に足元を軽く噛もうとする行動を見せることがあります。これは攻撃ではなく「羊を集める本能」の一端ですが、子どもにとっては驚きや恐怖につながる場合もあります。そのため、こうした行動が見られた場合は、遊びの仕方を工夫する、追いかけさせない環境を整えるなどの対策が必要です。
総合的に見ると、シェットランド・シープドッグは他の犬とも子どもとも非常に良好な関係を築きやすい犬種です。ただし、それは「自然に任せれば良い関係になる」ということではなく、飼い主が間に入り、適切な接し方や生活環境を整える努力が前提となります。安心できるルールと優しい配慮があれば、シェルティは家族全員に寄り添う頼れる存在となり、犬も人も心地よい同居生活を送ることができるでしょう。
シェットランド・シープドッグ(シェルティ)は、牧羊犬として育種されてきた背景を持つため、非常に高い運動欲求とスタミナを備えています。小型から中型の体格に収まっているため、一見すると家庭犬として扱いやすい印象を持たれますが、その活動量は見た目以上に多く、日常的に十分な運動を与えることが心身の健康を保つ鍵となります。
まず理解しておくべきは、シェルティは「単に走ることが好きな犬」ではなく「頭を使いながら動くことを好む犬」であるという点です。牧羊犬としては羊を誘導する際に瞬時の判断力や機敏な動きが求められました。そのため、ただ歩くだけの散歩では物足りず、走る・方向転換する・指示に従うといった複雑な活動にやりがいを感じやすいのです。これは「体力」と「知力」を同時に使うことが、シェルティにとって自然で心地よい運動であることを示しています。
一日の運動量の目安としては、最低でも1時間以上のしっかりとした散歩が必要とされます。できれば朝と夕方の2回に分けて行うことが望ましく、その中に速歩やジョギング、自由に走れる時間を取り入れると良いでしょう。また、庭やドッグランで自由に駆け回る機会を与えることも非常に有効です。特に全力疾走することでシェルティのストレスは大きく解消され、家庭内での落ち着きにもつながります。
さらに、シェルティにとっては「知的な運動」も欠かせません。アジリティ競技やフライボール、ドッグダンスなど、指示を聞きながら体を動かす活動は、まさにこの犬種の適性に合ったものです。家庭内でも「おもちゃを探すゲーム」や「新しいトリックの練習」などを取り入れることで、頭脳と体力の両方をバランスよく使わせることができます。こうした活動は単なる遊びではなく、犬にとっての充実感や達成感を満たす手段であり、問題行動の予防にもつながります。
運動が不足すると、シェルティは退屈から吠えやすくなったり、物をかじったりといった行動に出ることがあります。また、運動不足による肥満は関節や心臓への負担を増やし、寿命を縮める要因ともなります。見た目がスリムであっても、心身に刺激が不足していると精神的に不安定になりやすいため、日々の運動習慣は欠かせません。
ただし、年齢や健康状態に応じた調整も重要です。子犬期は骨格が成長途中であるため、過度なジャンプや長時間の走行は避けるべきです。成犬であれば十分な運動をこなせますが、シニア期に入ると関節や心臓に負担をかけないよう、散歩の回数を増やしつつ一回の運動量を少なめにする、といった工夫が必要になります。
まとめると、シェットランド・シープドッグは中型犬の中でも運動量の多い部類に属し、「体を動かすこと」と「頭を使うこと」を同時に求める犬種です。十分な運動を与えることで家庭内では落ち着きが増し、愛情深く穏やかな性格が一層引き出されます。逆に、運動不足はストレスや問題行動につながりやすいため、毎日の生活の中で工夫しながら充実した運動を取り入れることが、健康で幸せな共生のための必須条件といえるでしょう。
シェットランド・シープドッグ(シェルティ)は、全体的にミニチュア・ラフ・コリーと呼ばれることもあるほど、外見がコリー犬に似ています。実際には単なる小型化ではなく、シェットランド諸島の厳しい環境に適応するために独自の発展を遂げた犬種ですが、その美しい姿は世界中の愛犬家を魅了しています。
まず体格についてですが、シェルティは小型から中型に分類されます。理想的な体高はオス・メスともに約33〜40cm前後で、体重は6〜8kg程度が標準とされています。体は引き締まっており、骨格はしっかりしていながらも全体的に軽快で俊敏な印象を与えます。牧羊犬らしく、走ったり方向転換したりする動きに優れており、長時間の作業にも耐えうるスタミナを備えています。
顔つきはやや細長く、アーモンド型の瞳が特徴で、知的かつ優しい表情をしています。耳は小さめで半立ち耳が理想とされ、先端が前方に折れることで柔らかい印象を与えます。この独特の耳の形は、シェルティの愛らしい表情を際立たせる要素のひとつです。
次に被毛の特徴ですが、シェルティは「ダブルコート」と呼ばれる二重構造の被毛を持っています。外側のオーバーコートは長くてまっすぐ、やや硬めの毛質で、雨風や寒さから体を守ります。一方、内側のアンダーコートは柔らかく密集しており、断熱材の役割を果たします。この組み合わせによって、シェルティは寒冷地でも快適に過ごせるようになっています。特に首回りから胸にかけての毛は豊かに広がり、ライオンのたてがみのような華やかさを演出します。尾の毛も長くふさふさとしており、全体として非常に優雅で美しいシルエットを描きます。
ただし、この豪華な被毛は日常のケアを欠かせません。特に換毛期には大量の毛が抜けるため、ブラッシングを怠ると毛玉や皮膚トラブルの原因になります。週に数回、できれば毎日のブラッシングを行うことが理想です。
毛色については、シェルティには公認されている代表的なカラーがいくつか存在します。主なものを挙げると以下の通りです。
1. **セーブル(Sable)**
最も一般的な毛色で、茶色から金色を基調とし、黒が差し色のように入ります。光の加減によって金色に輝く美しさを持ち、シェルティを象徴するカラーといえます。
2. **トライカラー(Tricolor)**
黒をベースに、白とタン(茶色)が入る三色の毛色です。力強く、精悍な印象を与えます。
3. **ブルーマール(Blue Merle)**
銀色がかったブルーグレーに黒の斑点が混ざり、さらに白やタンが加わった毛色です。幻想的で華やかさがあり、人気の高いカラーです。
4. **バイブラック(Bi-Black)**
黒と白の二色で構成される毛色です。トライカラーよりシンプルですが、引き締まった美しさがあります。
5. **バイブルー(Bi-Blue)**
ブルーマールを基調としながら、タンが入らず青と白の二色で構成された毛色です。よりクールで独特な印象を持ちます。
毛色によって性格に大きな差はありませんが、繁殖の際には遺伝的な配慮が必要な場合もあります(例:ブルーマール同士の交配は避けるべきとされています)。
まとめると、シェットランド・シープドッグは小柄ながらも引き締まった体格、優雅で知的な表情、そして豊かで華やかな被毛を兼ね備えた犬種です。その美しさは外見的な魅力にとどまらず、牧羊犬としての実用性を裏付ける合理的な構造に基づいています。見た目の華やかさと実用的な体質が融合した姿は、シェルティならではの大きな特徴といえるでしょう。
シェットランド・シープドッグ(シェルティ)は、その賢さと優雅な姿から世界中で人気が高い犬種のひとつです。日本においても古くから家庭犬として親しまれており、ペットショップやブリーダーを通じて入手することができます。また、保護犬として里親募集に出るケースも一定数存在し、入手の経路は複数考えられます。それぞれの特徴や注意点を整理してみましょう。
まず**ブリーダーから迎える場合**についてですが、これは最も一般的で信頼性の高い入手方法といえます。シェルティは先天的に注意すべき遺伝疾患(コリー眼異常、MDR1遺伝子変異など)があるため、適切な知識を持ち、健康検査を実施しているブリーダーから迎えることが非常に重要です。良心的なブリーダーは親犬の性格や健康状態を開示し、子犬の育成環境も清潔かつ社会化に配慮されています。こうしたブリーダーから迎えることで、将来的な病気や行動面でのリスクを軽減できる可能性が高まります。
価格については、シェルティの子犬は毛色や血統によって差がありますが、一般的には**20万〜40万円程度**が相場です。特にショードッグとしての素質を持つ血統や、人気の高いブルーマールなどの毛色を持つ個体は、さらに高額になることもあります。反対に、ペットタイプとして販売される子犬は比較的価格が抑えられることもあります。ただし、安さだけで選ぶのは危険であり、健康や育成環境を重視して選ぶことが何より大切です。
次に**里親として迎える場合**ですが、ブリーダーの繁殖引退犬や、家庭の事情で飼育できなくなった犬が譲渡されるケースがあります。動物保護団体や保健所、シェルティ専門のレスキュー団体などで里親募集が行われています。里親として迎える場合は金銭的な負担はブリーダー購入より少ないものの、ワクチン代や避妊去勢費用などの実費負担が必要な場合がほとんどです。また、すでに成犬であることが多く、性格がある程度形成されているため、しつけや生活環境への適応に時間がかかることもあります。しかし、落ち着いた成犬を迎えることで、子犬のやんちゃさに悩まされずに済むという利点もあります。
さらに、**ペットショップから迎える方法**もあります。ペットショップでは比較的手軽に子犬と出会うことができますが、ブリーダーに比べると親犬の情報や遺伝疾患のチェックが不十分な場合があります。近年では優良ブリーダーから直接仕入れるショップも増えていますが、迎える際には出自や健康証明を確認することが重要です。
どの経路で迎えるにせよ、忘れてはならないのは「生涯にわたる責任」です。シェルティは平均して12〜15年生きる犬種であり、その間にかかる飼育費用(食費、医療費、トリミング用品など)は購入費用を大きく上回ります。特に遺伝的疾患や高齢期の医療費を考慮すると、経済的な準備も不可欠です。
まとめると、シェットランド・シープドッグを迎える方法にはブリーダー、里親、ペットショップという選択肢があり、それぞれにメリットと注意点があります。もっとも重要なのは「信頼できる出会い方」を選ぶことと、「一生涯を共にする覚悟」を持つことです。適切なルートから迎え入れ、愛情と責任を持って育てることで、シェルティは家庭に大きな喜びと安らぎをもたらすかけがえのない存在となるでしょう。
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はじめまして。4歳のシェルティを飼っている26歳です。現在妊娠6ヶ月で、赤ちゃんが生まれた後の愛犬との生活について、すごく不安で悩んでいます。
うちの子はすごく甘えん坊で、私のことが大好きなんです。いつも私の膝の上で寝たがるし、散歩も必ず一緒じゃないとダメで。最近はお腹が大きくなってきて、膝に乗せてあげられない時もあるんですが、そうい
.......(続きはここをクリック)はじめまして!シェルティ(♀)を飼っています。他の犬を怖がる問題で悩んでいて投稿させていただきました。
うちの子は1歳半の女の子で、4ヶ月の時に保護犬カフェから引き取ったんですけど、他のワンちゃんを見かけるとすっごく怖がっちゃうんです。特に大型犬だと震えが止まらなくなっちゃって...(´;ω;`)
お散歩中に他のワンちゃんとすれ
.......(続きはここをクリック)こんにちは。シェットランドシープドッグ(4歳♀)を飼っている者です 🐕
最近、引っ越しをしたんですが、その後から愛犬の抜け毛が急に増えた気がして...。換毛期でもないのに、掃除機をかけても抜け毛が追いつかない状態です 😢
実は引っ越し以外にも、私の仕事が在宅からオフィス勤務に変わったり、新しい家族が増えたりと、環境の変化が重なっ
.......(続きはここをクリック)最近よく散歩中にシェルティ(シェットランド・シープドッグ)を見かけるようになって、気づいたら気になる存在になってしまいました。子供の頃は近所に柴犬やダックスフンドばかりだったので、シェルティみたいなモフモフの長毛犬は昔はあまり見なかった気がします。ふわふわした毛並みやきれいなカラー、優しそうな顔つき。しかも、思ったより足も長くて運動神経も良
.......(続きはここをクリック)最近、家でのんびり音楽を聴いていたときにふと思い出したんですが、シェルティって「頭がいい犬」として有名ですよね。けれど、実際その「賢さ」ってどういうことなんだろう?と、ちょっとモヤモヤしたので投稿してみました。
そもそも犬の「賢い」って何がどう違うんだろうと考え始めると、「芸を覚えるのが早い」とか「しつけが楽」みたいな話もよく聞くけど
.......(続きはここをクリック)最近、家の近くで見かけるようになったシェルティがとても可愛くて、つい、将来的に犬を飼うならこんな感じの子いいなあ、なんて思うようになりました。正直、犬に関する知識はほぼゼロで、ペットを飼った経験も小さい頃に金魚を飼ったくらいです。インターネットで調べればいろんな情報はあるのだろうけど、どれが本当なのかもわからず…。なので、もし同じようにシェ
.......(続きはここをクリック)現在、シェットランド・シープドッグ(シェルティ)とのドッグラン口コミ投稿はありません。
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